「おかえり 淀川シジミ」

■鬼の撹乱か、今夜は咳と鼻水にマイッテマス。昼間は情報公開で10時から15時まで各課聞き取りだったのですが、庁舎工事のため情報公開室が廊下に間借り状態で、どんどん冷えてきて…。外を見ると雪花〜。冷たいはずです。夕食は鍋にしてともかく暖まって、日記を書いて、早い目に休みます。


■「大阪湾再生市民サミット」。特に印象に残った2つの報告をご紹介しましょう。
まず、一つ目は、「再生へ向け鼓動する大阪湾」。大阪市漁業共同組合青年部の北村光弘さんの報告です。
この取り組みを昨夏、マスコミが大きく報道しました。タイトルは「おかえり 淀川シジミ」朝日の記事がよくわかっていただけるでしょう。
 「…淀川の河口堰はかつて蜆(しじみ)宝庫といわれたが、水質悪化や川底のヘドロで漁場が狭くなったため、70年代には漁獲量が年数トンまで落ち込んだ。危機感をを募らせた漁協は、水をきれいにする微生物を河口域にまき始めた。その結果、川底のヘドロが減り、漁場は浄化作業を始める前の5倍の1万5千平方メートルに。近年は年20トン前後で推移していた漁獲量も、04年には同40トンまで増加。今年は40年ぶりの豊漁といい、秋までに80トンに達する見通しだ」…

 
平成15年、淀川河口干潟でEMによる底質改善の実験に着手し、その効果を実感した漁師たちは、本格的な浄化活動を開始。釣堀池でEM活性液を製造し、毎月一回、バージ船で、120t、EM団子は1〜2万個を投入し続けています。これもビデオで見ましたがすごい迫力。漁場再生にかける海の男のロマンですね。その結果、今では白い砂だけになり、葦の生息場所が広がって…。なんと、なんと蜆(しじみ)が豊漁となったのです。

道頓堀川のへドロが大量減少―パネル展示>



■もう一つは、「矢作川アユの大量遡上 蘇る三河湾」。「三河湾浄化市民塾」代表の三浦進さんの報告です。三浦さんは、昨年の愛・地球博瀬戸会場でも報告したというビデオで紹介。岡崎市で最低最悪と言われた「ハヤ川」に、EM団子とEM活性液を投入。半年後に臭いが少しよくなり、一年後には藻が生え、アユの稚魚の姿が見えるようになった。そして、ついに、ボランティアや子どもたちがびっくりするほどのアユが大量遡上!三河湾の漁獲高の増加へと大きな成果をあげています。アユが踊るビデオは圧巻でした。三河湾は伊勢湾とはすぐ近く、鳥羽市も心強いですネ。


■私は、EM菌の効果を、言葉でなく、自分の目で確かめたいと思って参加したので、とても満足!数年前に鳥羽でカキが赤く変色する被害が発生したときは、養殖漁業者は本当に困りました。私も、要望を受けても、原因すらわからず、悔しかったです。平時に、根気強く、伊勢湾の浄化に取り組むことが一番大切なのですね。EM菌は、その技術の一つだと思います。鳥羽市でもすでに先進的な皆さんの取り組みが様々広がっています。私もこれを機会に注目して学んでいけたらと思います。