定期船−離島住民の足!

  「菅島の最終便を増やしてほしい。仕事も、子らの部活も困っています」と、切実な要望が寄せられます。菅島町内会からも同様の陳情が提出されています。実現のためには、約500万円程度の予算が必要なのだそうです。予算の捻出のためには、職員の勤務体制や船の問題など懸案事項を検討改善する必要があります。
 定期船課は、市役所の中では、日々、乗客の命と安全を守る大変責任の重い部署です。他の課にはない緊張感も強いられます。労働環境も劣悪で、雨の日は傘をさしてトイレに行かなくてはなりません。独立採算の特別会計であるため、議会からもいろいろな指摘を受けます。離島住民も生活の足ですからサービス向上の願いが上がります。ですから、課は説明責任を果たそうと一生懸命です。改革案を意欲的に検討中です。
 そこで、もっと、乗客や市民に、現状や改革の方向をアピールしてはどうかと思うのです。議員や町内会役員だけでなく、広く離島住民と市民に公開してはどうでしょうか。より利用しやすい定期船にするためにどうすればいいのか、その市民議論の中から解決の道が見えてくるのでは。
  問題になっている「赤字」についても、一般会計からの繰入金が1億円にもなると言われていますが、これは正確ではありません。平成16年度決算書を見ますと、確かに繰入金は約9614万です。しかし、そのうち、国の特別交付金が約8605万円で大半を占めているのです(これは離島ゆえのハンディを補う当然の措置です)。つまり、市の補填(持ち出し)は、761万円にしか過ぎません。離島住民の足を守るのに、この額は高すぎるでしょうか?ちなみに、この額は、三交バスへの委託金(補填)の半分以下です。