菅島の緑化は進んでいるか!

  安楽島豊和苑に入所している友人の部屋からは美しい海とともに、菅島の石山・禿山の無残な姿が見えます。面会に行くたびに、緑化が約束通り進むのか心配になります。「削られるだけで、一向に緑化の気配が感じられないではないか」「あんなに山を削って今に島ごとなくなるのでは」とお叱りの声も寄せられます。同じ轍を踏むことは許されないのです。チェック機関である議会の責任は大きいです。
  平成14年11月、菅島採石場緑化検討委員会は市長の諮問に対して以下のように提言しました。「緑化にあたっての最終目標は、採石前の菅島の植物生態系を回復させることであり…。…法切り面が形成され次第、順次斜面上部から緑化工を施工し、その施工期限は平成26年度3月末までとする。本緑化計画により緑化した部分の採石は、その後は行わない」。
  これを受けて、平成15年、市はカンラン岩約435万立方メートルを4億3382万円で売却する契約を業者と交わし、業者は緑化基金5億円を積み立てることになりました。16年時点で4億円を積み、平成18年から緑化進捗に応じて使用することになっています。平成15年から採石し、翌年の16年から緑化がスタート。4月に議会が緑化実施状況を視察し、私も緑化を祈願して、どんぐりの実を植えてきました。
  しかし、鶴田石材の緑化進捗状況報告を見ると問題点が多くあります。新たな採石が始まって今春で3年経過、終了まであと7年です。市民みんなで、注目監視の目を強めていくことが必要です。折に触れ、ご報告していきたいと思います。(※詳細は「議会の質問と報告」を開いて、菅島採石問題をクリックして下さい。)