教育基本法が危ない…。

教育基本法が危ない…。
教育基本法…。
「教育の憲法」といわれています。
それほど大事な法律なのに
政府は、私たち国民には中身を知らせず密室で「改正法案」をつくり
突然、今国会に提出し、通そうという緊迫した事態になっています。


教育基本法って言われてもネ…?。年金や医療問題ならわが身に降りかかるけどさ…」
こんな方も案外いらっしゃるかもしれませんネ。
なにせ、みな、働くことで忙しい…。
そんな方に〝女性のひろば〟(日本共産党発行)の
「子どもと読む教育基本法」がとてもわかりやすいのでご紹介したい!


教育勅語」でわかるように、戦争は人殺しですから
教育=マインドコントロールがなければ到底できっこないです。
そのために、戦前の学校では、天皇に忠義をつくす人物を育てることが目的となり、
天皇と国家のために死ぬことを最大の美徳としました。
しかし、戦後の教育は違いますよね。ご承知の通りです。
平和憲法教育基本法は一体のもの。
「9条改正」と「教育基本法の改正」
どんなに美辞麗句並べても、政府がどういう方向をめざしているのか、
わかりますよね。
「戦争は平和のうちに用意される…」。
大人がしっかりしなくては〜!


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教育基本法前文>

戦争が終わって、私たちは、日本国憲法という国の基本となるきまりをつくりました。


それまでは、天皇が国の中心になり、
その言葉は絶対に正しく、誰もが従わなければなりませんでした。
そうして、私たちは、まわりの国々を見下し、攻め込んで、
その国の人たちを傷つけたり殺したりし、
とうとう、世界の人たちと戦争を起こすまでになりました。
私たちは、二千万人ものアジアの人たちを殺害してしまい、
自分たちも三百万人にもおよぶ犠牲者を出したのです。
アジアの人々への残虐を繰り返す一方で、私たちは、
沖縄戦、都市空襲、そして二つの原爆の惨禍を体験しました。


ふたたび、このような悲劇を起こしてはならない。
私たちは、深く反省し、国のきまりをつくるのは自分たちであると考え、
何より文化を重んじる国になろうと決めたのです。
戦争はもう二度と起こしませんと誓い、
世界の人々といっしょに平和と幸せを求めて
そのために努力しようと決意したのです。


この理想は、これまでのように誰かの命令によってではなく、
教育の力によってこそ実現されるのです。
私たちは、一人ひとりのかけがえのない尊さを大切にし、誰もがいわれなき差別や侮辱、
いじめや暴力をうけてはならないと考えます。
事実を確かめ真実を求め、
平和を愛し暴力を許さず、
他の人の悲しみを思いやることができるような、そんな人を育てていきたいと願っています。
そして、日本をふくめた世界の人々が
これまで工夫をこらし創り上げてきたさまざまな文化に学び、
自分たちも豊かな文化を生み出す人類の一員になっていけるような、
そんな教育を行っていかなければなりません。


ここに、戦争のために教育が行われてしまったことを反省し、
日本国憲法のきまりを大切に考え、その精神に見合う教育の目的と基本を示すため、
新しい法律をつくりました。

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