味噌をなめてでも 世界遺産を守ろう

味噌をなめてでも 世界遺産を守ろう

世界遺産岐阜県白川郷
一度は観光に訪ずれたという皆さんも多いのではないでしょうか。
第7回目の「小さくても輝く自治体フォーラム」は
人口2千人の白川村で開催されました。
白川村は周辺自治体がすべて合併(高山市飛騨市)をするなかで
ひとり、自立の道を選択した誇り高い村なのです。


国はアメとムチで合併策を推進し
3232市町村が1820(今年3月末)になりました。
しかし、住民の暮らしと、まちの将来を考えれば、どうしても合併するわけにはいかない
小さなまちもあるのです。


白川村もそうでした。
道路、交通条件が非常に悪いのですが、高山市と合併すれば
市中心部との距離はなんと80キロもあります。
これでは世界遺産の保存が危ぶまれる、過疎化に拍車がかかる…
住民の8割、議会全員が合併に反対、
味噌をなめてでも村を守ろうという住民の声に支えられ
村長は自立を選択します。
国、県の大きな流れに効してですから勇気がいりますよ〜。これは。


谷口村長さんは
「白川村を日本一美しい村にしたいという夢があります」。
皆さん、これは単なる掛け声ではありません。
早朝散歩に出ると、掃除する村人の姿があり
道路も、トイレも、まち全体が本当に美しい〜。
感心しました。
世界遺産を保存するという気概、郷土愛、
並々ならぬ思いがあるからこその自立選択だったのですね。


こんな交通の便が悪いところに(失礼かしら…でも、
大型ダンプと観光バスが対抗できないトンネルで随分待たされうんざり)
観光客年間150万人ですって!すごい。
問題は、交通の便ではなくて、
その地域の歴史文化・人々の暮らしの持つ魅力なのですね。


鳥羽でも、皆さんの努力が続いています。
みなとまち博物館、海女小屋や浮島博物館…
おいしいハイキングやサシバとアサギマダラの渡りウオッチング…
観光による地域振興、まだまだ夢がふくらみます。
(※平成20年に東海北陸自動車道白川郷インターまで全面開通する予定です。ぜひお出かけくださいネ)