教委も福祉事務所とも、保育料の19年度値上げは現時点で検討せず!

アンケート結果と方向性を父母に報告すべきではないの?! 

 保育所に子どもを預けて働いていらっしゃるお母さんからお問い合わせをいただきました。
「昨年、幼稚園の預かり保育について、市のアンケート調査があった。でも、その後、実施するのかどうか、さっぱり結果報告がない。方向性もわからない。これでは、来年度に向けて、保育所か、幼稚園か、予定が立たないよ、とお母さんたちが心配している。どうなっているのでしょう?」というものです。

 ご指摘通り、アンケートがあれば実施するのかと思いますよね〜。教育委員会に聞きました。
「当初は、松尾保育所の統合によって、子どもたちがあぶれた場合の受け皿として幼稚園での延長保育を検討していた。利用ニーズを把握するため、船津、安楽島、青空、松尾の4保育所でアンケートを実施した。利用したいとした人は4分の1あった。また、財政健全化計画のなかで、幼稚園保育料を20%値上げする課題があり、単なる父母への負担ではなく、延長保育実施のサービス向上と一体として実行したいと考えていた。しかし、青空保育所がオープンし受け皿ができたので、事情が一変し、必要性が弱まった」と回答しました。
 教育委員会がアンケートを実施したことは当然とはいえ評価できます。しかし、問題はその後です。どういう形にせよ、結果を父母に伝え、方向性も示さないと!


 ところで、市の「財政健全化計画」は、幼稚園と保育料を19年度から値上げすることになっています。しかし、教育委員会社会福祉事務所も、19年度からの実施は現時点で検討していないと答えています。でも、油断大敵です。担当課はともかく、行革推進室が、実行を迫るということもありますからネ。お母さんたちの監視の目が一番強いですよ!!
 この「財政健全化計画」が議会に報告されたとき、私は、「市民の声はいっさい反映されていない計画だ。そんなものを市民代表である議員が、『いいですよ』なんて言えるはずもないではないか」と指摘しました。当時就任したばかりの市長は、「今後、実施するときに一つ一つ市民の意見を聞いていく」と答えたことを今でも鮮明に覚えています。