県管理下の不法投棄ごみを自己責任で撤去せよ

 市民がいかに苦労し、何を願っているのか…。しっかり把握して心をこめて仕事していたのか…。 

 

半月ほど前に、加茂川等のごみが自宅敷地に漂着し、毎日ごみを回収しなければならない市民のお宅のことを書きました。早急な改善が求められている懸案事項なのに、いまだに、改善策が示されません。いったい、何をしているのか。今日は、県志摩土木の港湾管理課に出向きました。どこまで、市民の努力と忍耐に甘えるつもりなのか…と業を煮やして…。
 管理課、曰く「自宅の敷地のごみ管理は基本的に自己責任。しかし、あまりレベルがひどいので県も年に数回はごみ回収しているので理解してほしい」と。私は、忙しいのにそんな官僚答弁を聞きにきたわけではありません。市民の苦労に寄り添う県政を求めてのことでした。そもそも理屈も通らないでしょ。

 
 「漂着ごみは、このお宅のごみではない。不法投棄ごみだ。それでも、自己責任か。
それなら、港湾、河川のごみは、県の管理下にある。県が自己責任で回収すべきではないか。市民に求めるその責任を県自らは果たしているのか。果たしていないから、港湾のごみが、市民のお宅に漂着するのだ。即刻、自己責任を果たせ。鳥羽市を美しくする条例にもとづいて、県の不法投棄ごみの撤去を求める」思わず力が入りました。
 
 
 結局、この問題は、管理課が担当で、保全課が予算を持っているということで、保全課との話に。
保全課は、道路の段差解消や道路パトロールなど現場での仕事が多いためか、すぐ具体的な話になりました。こちらも、具体的な改善策の回答がほしいだけです。好き好んで原理原則を言っているわけではなくて、根本を理解していないから、市民の苦難を含めて、一から説明しているのです。

 
 さて、そこからが、驚きでした。
私が、「このお宅がごみを拾い回収した「袋」を、市の環境パトロールが収集する、これが現状だ。しかし、問題は袋の収集ではなくて、ごみ拾う作業が大変なのだ。これからの季節、特に負担が重い。だから、ごみを拾う作業の週単位での実施を要望に来たのだ」と説明すると、なんと、保全課は、現在、それが実施中だと認識していたというではありませんか。そして、「それなら、すぐ、市環境課と協議します」との結論に。

 
 市の環境課とまちづくり課は何度も県と協議していたはずなのに、なぜ、こんなことになったのか…。
市民が何に苦労して、何を願っているのか…。それをしっかり把握して心をこめて仕事していたのか…。
それこそ、個人責任を明確にしなくてはなりません。