議会は是々非々が大事

「組織・機構再編」議案を撤回
市長は、今議会に上程されていた「組織・機構再編」議案を撤回しました。私の12年の議員生活の中では初めてのことです。
 再編の一つである「商工観光課」と「農林水産課」を統合して「農水商工課」にする件について、観光地鳥羽なのに「観光」という文字が課名から消えることに商工会議所や観光協会などから意見具申があり、市長は、急遽、「観光係」を「観光戦略室」に格上変更をしました。しかし、公表の前に議会に変更説明がなかったため、議会が紛糾。また、大幅な組織再編であるのに、事前の議会説明を欠いたとして、再度の提案を求める声が大勢を占めるに至りました。1月に臨時議会を開き、再提案されることになりました。
 私は、機構改革自体は大賛成です。市長の改革意欲に水をさすつもりはありませんが、議案精査中に、問題点も含んでいることがわかってきました。質疑をしようと思っていた矢先の撤回でした。今回の組織再編の影響で、市民サービスの低下などが起こると、議員もチェック力を問われることになります。きちんとした改革案に練り上げるという点で、今回の撤回は懸命な判断であると思います。しかし、なぜ、すぐ変更しなければならないような不充分な議案を上程したのか、それが問題です。議会控え室では「ごみ有料化もいっしょや」「もっと考えて出してこい」との声。見るとごみ有料化に賛成した議員でした。だから、言ったじゃないの!!なんでも賛成も、なんでも反対もだめ。私は是々非々です。