暖冬の影響が漁業にも

「今、浜にお金を埋めてきたんや」 自然相手の漁業従事者の苦労はつきない…

桃取に渡りました。名古屋テレビの取材陣が来ていたので、何の取材かと思ったら、この暖冬で、養殖ノリに被害が出たというのです。かきの風評被害に続いて、養殖ノリまで…。 自然相手の漁業従事者の苦労はつきない…つくづくそう思います。つらいことです。
同じ鳥羽でも各漁場によって差が生まれます。今回も外洋に面した地域のノリ養殖は問題ありません。桃取は、伊勢湾に面しているため暖冬の影響をダイレクトに受けました。
 

 商品化できない生ノリを浜に埋めていました。私も現地に行きました。ノリの山を前に、立ち尽くしました。ことばも出ません。どんなに悔しかったことでしょう。 「今、浜にお金を埋めてきたんや」とおっしゃった方の言葉が忘れられません。
 農林水産課によると、ノリの収穫はシーズン中に4〜5回です。私も知人から最初のノリをいただいてとても美味しかったのです。 これから、ここ数日のような寒さが続けば、少しでも挽回することができるのですが。
寒く、寒くなれ! 祈る思いです。
皆さん、鳥羽の美味しいノリをたくさん食べて応援してください!

桃取ナサの浜