資料もなく事実経過もなし 議会らしい議論できない!!

相橋架け替え工事の「検討」は、市の基本施策に立って行うべき!!
     市民合意形成と市長、関係課の判断が欠落した責任はどこにあるの!?
 
 
 昨日、全員協議会の場で、市長、教委、建設課から相橋架け替え工事の中断について報告がありました。
教育長の報告は、新聞報道よりも簡単だった。口頭のみで一枚の資料もなかった。
一枚の資料もなく議員の意見を聞こうという、その感覚が理解しがたい。私は苛立って、教委の調査報告と文化財調査委員会の答申書を配布するよう求めた。
そしたら、答申書は配られた。しかし、調査報告は持参していないというのです。では、なんのための調査だったのか。議会はじめ、市民にどんどん公開して、議論に役立てる情報ではないの!

 
 まちづくり協議会の委員である議員にはある程度わかったかも知れない。しかし、ほとんどの議員は、事実もよくわからず、全体像もつかめないままだった。橋の図面も提出されない、現行案、新検討案、問題点等の技術的説明もなし、文化財面もしかり…。 なんでもそうだけど、市の具体的な施策には、市の基本方向と背景、経過がある。それを踏まえない話に苛立つ。
こんな仕事ぶりでは、本来、工事前に行われるべき、市民合意形成と市長、関係課の判断が欠落したのは当然とも思えてきた。

 
 各議員の意見は、工事続行、中断し方向性について合意形成を図る、市長の決断…など分かれました。
しかし、議員の意見には共通部分があった。それは、鳥羽のまちづくりに於ける歴史文化の位置づけについて、市の基本姿勢が定まっていない。一貫性がない。だから、今回のように突発的な事態が起こる。それに対する不満、苛立ちです。

 
 「教委と建設課の市職員だけで結論を出した、それが一番の問題だ。この時代に生きる市民みんなの議論で決定すべきことだ。その正確な資料提供が行政の役割なのだ。
 
 私が議員になった12年前、「観光にばかり税金を投入している」と市民不満がよく寄せられた。確かに当時はイベント頼みで、一過性の観光政策で成果が得られるのかと市民議論を呼んでいた。
 
 それが、今では、ほとんど市民不満は影をひそめた。なぜか。市の観光政策が大きくカーブを切ったからだ。鳥羽商工会議所のエコミュージアム構想。地域の歴史文化を掘り起こし光を当てる。鳥羽の魅力を磨くことは、地域住民の誇り=まちづくりと、観光政策が同時に元気になることだったからです。

 市は、この方向に自信をもっていい、不充分さを乗り越えて、発展させるべきです。これまで関わった企画課やまちづくり課の経過、基本方向をまず勉強し、今回の相橋工事問題を再検討すべきだ」… 私はこう発言しました。


 
<図書館費の問題で、盛夏、各学校を訪問したときの写真です>