「海の博物館」で清清しい新春気分

 これは鳥羽の漁業への応援歌だ〜 
      鏡浦中の子どもたちの「カキを育てる海」特別展

 新春のパールロードを飛ばして「海の博物館」へ出かけました。何年ぶりかしら?いつものことながら、スケールが大きく、自然に調和した建築美に魅せられます。深呼吸したくなります。
 

 さて、今日のお目当ては、鏡浦中の子どもたちの特別展「カキを育てる海」。
全校生徒23名が、地元の誇る産業「カキ養殖」を体験学習、そのカキを育む海の環境問題を研究しました。晴れやかに新春から3月末日まで博物館で発表展示が行われているのです。新春にピッタリの、子どもたちの元気を感じた〜い。駆けつけました。


 博物館の特別展示室は、子供たちの研究成果でいっぱいでした。力作です。
森の栄養分が川を流れて海に注ぐ、だからこそ、地元のカキが育つんだ。
子供たちは宮川の源流である、総門山に登り学びました。
浅間山の頂上から、伊勢湾を眺め、潮がどのように麻生の浦湾に流れ込むのか学びました。
読み進むうちに、私は胸が熱くなった。
これは、こどもたちの応援歌だ。鳥羽の漁業、鳥羽の漁師さんへの応援歌だ、と。


 今年は、伊勢湾一帯の黒海苔の出来が悪く、鳥羽でも伊勢湾に面した桃取、答志が大変です。(奥まった和具、菅島などは良いのですが!)。 結局、こどもたちの研究結果通り、海の環境づくりなのです。
自然相手に、毎年、不安定な漁業。零細漁業者は泣いてます。
 そんな現実でも、子どもたちの存在が私たちを明るく元気にしてくれる。希望です。
カキ養殖業者さん、どんなに励まされたことでしょう。
こんな実りを得て、地元漁協や松田校長はじめ先生方もさぞうれしいことでしょう。


 安楽島の大規模土取開発計画、行者山風力発電計画、鳥羽の自然が狙われている今…この子どもたちに胸張れる大人でいたいではありませんか〜。 ぜひ、皆さん、鳥羽の海の博物館へどうぞ!

<全校生徒23名が誇らしげに ポスターがあちこちに>

<なんと、カヌーまで作ってしまった!海でも漕げる本格的な作品ですよ>

<昨年は風評被害…。海の環境は確実に悪化している…>

<森と海…。自然の大切さ>

<真剣そのもの。「体力がいるきつい仕事なんだ」実感した子どもたち>