5月の青空議会報告

鳥羽市民の暮らしにあまりに冷たい国の悪政…
             お年寄りの嘆きに怒りがこみあげて

 
 今日から5月の青空議会報告がスタート。鏡浦へ。後期高齢者医療制度を中心に報告していますが、やはり、お年寄りの反応がすごい。「長生きしたらアカンちゅうことか」「年金からしっかりとられるのに入るときはなかなかや(介護保険のことらしい)。おかしい」「国が無駄づかいをやめればいい」…。

 
 さて、この制度。ねらいは、医療費の抑制です。厚労省の幹部は「医療費が際限なく上がる痛みを高齢者自身に感じてもらうもの」と語っています。保険料値上げ(2年ごとの改定)と年金天引きの仕組みと同時に、もう一つの柱が医療差別です。実は「この差別」、鳥羽市議会の「抜本見直し」を求める反対意見書では「区別」となったいきさつがあります。原案は「差別」だったのですが、「差別は言いすぎだ、『区別』が妥当だ」と意見があり、全員一致を最優先して表現を緩くしたのです。でも、やっぱり、実態は「差別」ですねー。
その医療差別への不安も、お年寄りにとっては大きな心配なのだと実感した議会報告でした。

 
 病気予防では、健康診断が行政の義務ではなくなります。たとえば、早期発見には不可欠は「人間ドッグ」。市には助成制度があり、本来なら3万6750円かかるところ、8000円ですみます。ところが、今年からは駄目。全額自己負担です。後期高齢者医療制のためです。 脳ドッグも同じです。1万3000円が3万4650円になります。
 早期発見で重病化を防ぐ、本人も助かるし医療費も抑制できる。75歳を越えたから違うというのは根拠がない。治療費に上限を設ける「定額制」で、必要な検査や治療がうけにくくなる。いまでも困る病院からの追い出しがいっそうひどくなる。後期高齢者の診療報酬を低くしたから。医療の現場は矛盾の集中点、医師会の多くが反対表明というのは当然のことだと思います。


 自民公明が多数の国会を変えるしかない。世論で追い詰めようと訴えました。鳥羽市民の暮らしにあまりに冷たい国の悪政…怒りがこみあげた今日の報告会デシタ。