前代未聞の事件が議会で起こった

鳥羽小校舎の保存を求める市民署名4640筆、議長が受け取らず! 
  議長の越権行為、住民の意思への介入だ!


今日は、前代未聞の事件が議会で起こった。
これほどの衝撃は私の議員生活13年の中でも例がない。


今日、鳥羽小校舎の保存を求める市民署名4640筆が、鳥羽小同窓会長によって議長に提出される予定だった。
ところが、なんと、議長がその署名を受け取らなかったというのだ。
テーブルの上の市民署名を受け取らず提出者に返したのだ。
なんと!
市民の署名を受けとらない議長がどこにいるか。
まるで鳥羽市議会の恥を天下にさらすようなもの。情けない…。
怒りに体を震わせて、私は、議長室に直行した。


「受け取りを拒否したわけではない。現在、この請願については継続審査中なので、
審議に影響を与えるため、議長として中立的立場で提出者にご遠慮いただいただけです」と議長。
唖然とした。
周知のように、憲法16条は「何人も…平穏に請願する権利を有し、何人もかかる請願をしたためにいかなる差別待遇も受けない」として請願権は認められている。
しかも、議長は、提出された署名要旨内容さえ確認せずに判断している。
今回の署名は請願賛同署名だ。



「今回は遠慮していただいた」「理解していただいた」
議長はそう言い訳を繰り返した。
ということは、つまり、遠慮させる行為そのものが、議長の越権行為であり、住民の意思への介入だということをわかっていないということになる。
それが怖い。
議長は粛々と署名を受ける、それが仕事。
そこに私情を挟む権利などない。
新議長の補佐、議会事務局長の対応も問われる。
請願は切実な要求実現のための住民の大切な権利の一つで、地域社会に貢献するものだ。
それを制約する行為に怒りを覚える。


「6月議会では実り多い審議にしよう」新文教民生常任委員会は賛否の立場を問わず、そんな思いは共有していると私は思う。その審議を豊かにする市民の意思が届けられたのに、影響を与えるのが悪いとは理解に苦しむ。


親しい同僚議員らに声をかけた。「請願に賛成でも反対でも議長は署名を受ける、それが議会の常識」で一致した。当然のことだ。
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