漁協と農協を訪問

原油高騰による鳥羽漁民の実損額 なんと5億5千万円にも!

 
 先日、漁協と農協を訪問しました。
鳥羽市第一次産業、漁業と農業を行政がどう支え守っていくのか、大変なテーマだと改めて痛感した次第です。議会も力の集中をしなければと、考えさせられました。


 ◆共産党は「日本農業再生プラン」を発表しました。そのパンフレットをJA鳥羽支店にお届けし、支店長と懇談。鳥羽の農業の担い手は高齢化の一途、今はまだ団塊の世代がいるが若い人が市外へ転出していく。あと10年もすれば鳥羽の農業は壊滅状態。どうすればよいか。・農事組合を設立して耕作放棄水田を再生する・学校給食等々、地元農産物の地域活用の方法を探る・つくしなど山間地の葉物を旅館ホテルに供給…など、支店長のお話に共鳴。その具体化にむけて私も微力を尽くしていきたい。


 ◆鳥羽磯部漁協の組合長さんや常務さんには、黒ノリ養殖被害問題をきっかけに、いろいろ教えていただいてきました。(漁業振興は党派をこえてです!) 今回は原油高騰による鳥羽漁民の損害の実態を伺ったのですが、その深刻さに驚愕します。鳥羽の漁業者の怒りと苦しみ…胸が痛くなります。
 

 平成16年から20年までの5年間の比較データで、軽油は、1リットル50円が113円。倍以上の値上がり。A重油は49円から109円、白灯油は51円から113円。原油値上がりによる実損額は、なんと、約5億5千万円にもなります。「燃料費の採算ラインはキロ6万〜7万円で、すでに10万円を越えた、もう、経営努力という範疇を越えている。40年の漁師生活でここまでの苦境は初めてだ」と組合長。「『7,15漁民いっせい休漁』を鳥羽も打つ。やったことのないことをやる。それほどだという事だ」。
洞爺湖サミットもある。投棄マネーの規制を世界が考えなくてはならん」憤懣やる方ない組合長さんの思いです。