質疑は私ひとり… 委員会の議論は深まった

大仕事に見合う構えなし 調整機能働かず
   技術職のレベル把握と教委・市役所の組織的な問題と


今日は臨時議会
3人ぐらいは質疑に立つだろうと思っていたのですが、なんと、私一人。
もっと、各議員がいろいろな角度で取り上げてほしい。
また、そうする責任がある。残念でした。


一方、文教常任委員会の議論は予想以上に深まりました。
初めて、再発防止への手ごたえのようなものを感じることできた。
これまで見えなかったものが見えてきた。
ほっとする思いです。
議会本来の合議制が発揮された結果です。
昨晩、準備した私の質疑も問題提起として役立ったのではないかと思う。
知ったかぶりをせず、率直に議論できるのは議会のよさ。
今日の4時間の議論の中身は、私の質疑に対する答弁内容をはるかに上回っていた。
懲戒審査委員会で、いったい何を審査したのか、と改めて思った。
「誇れる鳥羽市役所にするぞ!」
そんな熱い思いで分析審査したのでしょうか。


今夜は、気分がいい。
秋風も心地いい。


ひょっとして私はきついことを言う女だと思われているかもしれない。
実は、心を鬼にしている。
市民目線で苦言を呈する人間が市役所には絶対に必要だと思うから。
損な役回りだけど、それも、毎月いただく歳費(市民の税金)のうちと割り切るようにしている。
批判の一言も言えない人は歳費のもらいすぎでは…。
つらいことだけど、私情を拝して発言してこそ議員だと思う。


なぜ、こんな問題が起こったのか―
技術職のレベル確保の問題と教委・市役所の組織的な問題と2つある。


山を削り造成し学校を建設する―
鳥羽市にとっては10年に一度あるかなしのこと(多くが同場所での改築)。
大仕事だったのです。
ところが、教委と市の構えはそれに見合うものではなかった。それが一番の問題だったのです。
たとえば、似た例では、青空保育所はまちづくり課の土木職3人が共同で対応。
東中学校は市開発公社が担当。
今回は技術職1名。
建設課は「相談に来るよう」声をかけたらしい。
しかし、相談はなかったという。
相談がないのにそれ以上はいえなかったと。
ここで、バシッと調整機能が働けなければならなかった―。


人事も、適材適所という点で問題があった。
職員の経歴(管工事分野)からして明らかに無理があったのです。
造成工事などに長けた人材配置でなければならなかった。
市には経験豊富な市開発公社職員が嘱託員として勤務している。優秀な職員が多い。
まさに打ってつけだったのに。
教委がしっかり要求しないと!


新しい角度の発見もありました。
粗造成設計と詳細設計を2段階でやったが、
一括発注であれば、こんなことは起きなかった。
(財政面で困難なため、二年分離発注にならざるをえなかった可能性もある)


平成18年の粗造成の段階で、概略設計積算をコンサルに出し大枠予算をつかめば、
こんな大きな間違いは起きなかった。
それをしないと、他の造成工事経験のない職員でも同様のことが起きる可能性はある。


文教産業委員会はいいメンバーが揃った。
活発に議論しあい、改善方法をみんなで見いだしていく過程が貴重だ。
最後に寺本委員長が、
「一般職員に訓示したというが、それは逆さまだ。
議会は市のトップであるあなた方(教育長、副市長、建設課長)に訓示する。
自ら申し訳ございませんと処分を申し出るのが本当だ」と締めた。

今後、公共事業の詳細をチェックして、委員会として再発防止に取り組んでいかねば…。
うかうかしてられない。
私がこの委員会にいる限りはミスは再発させない!
そんな気概をもってやりたい!


子どもたちのために1億3650万円の補正予算に賛成しました。


<鳥羽小学校を視察しました>


周りの風景に馴染んだ素敵な学校です。
木の香りが漂い、子どもたちの元気な笑い声が聞こえてくるようでした。