議会基本条例を考える〜安本伊賀市議の講演

「おらが地域代表」の時代じゃない!
   議員はプロの政治家であるべき!

 22日、議会研修会が開催されました。テーマは「議会基本条例を考える」。
講演は伊賀市議会の安本美栄子さんです。
まぁ、途中なんども拍手したくなるような痛快なお話で、大いに励まされました。
私だけでなく改革を願う同僚議員たちも「早く鳥羽もやろう」という熱い思いになったのではないでしょうか。また、そうでなくちゃ、ですが。
いい話だった、勉強になった…これで終わりではダメですよね。行動に移さなくては。そういう意味で、この講演がスタートなのです。
 

私自身としても刺激になりました。私が学んだ一番は「鳥羽市議会改革をあきらめないこと」
「匙をなげないこと」です。任期もあと2年の折り返し点。
市民の皆さんへの情報公開、そして市民世論を味方にして
改革派議員と力をあわせてがんばりたいと思います。


 さて、講演。
 ◆安本さんは伊賀市議会が「基本条例」をつくったときの議長さん。
議長選挙のマニュフェストの一つが「基本条例」の制定でした。
早速、公約実現にむけて、議会に「議会のあり方検討会」を設置した。
会の構成も会派代表だけでなく、一人会派だった共産党も当然、有権者の代表なのだからと正式メンバーに。
市民へのアンケート、懇談会を開き、有権者が求める議会への改革とは何なのか。
その具体的な仕組みを議論して条例化していった。


 ◆幾度も「非改革派」の巻き返しがあった。つまり、議員には本音と建前があるということ。
建前は「改革」。でも、本音では、これ以上勉強したくない、今より忙しくなるのはイヤ、
市民懇談の場で他議員と比べられるのはイヤだとの思いがある。
だから、住民とメデイアを味方につけた。これが決定打だった。
反対派対策としてその議員の地元町内会長に傍聴にくるよう要請したり…あの手、この手を考えた。
議会改革を願わない市民はいないのだから。いつも辞表を胸にしまっていた。
最終的に議員34名のうち22名の賛成で条例制定をやりきった。3分の2が賛成したことはすごいこと。


 ◆理念、政策が一致するのが「会派」というが実態は役選対策。
何年も議員してるのにあいつは議長になれないと思われるのが恥かしいとか。
私は今はどの会派にも所属していない。会派より議会全体で議論するべきときだ。
むしろ会派制度が弊害になっている。でも、鳥羽がどうかは知りませんよ、と…。


 ◆議員もおらが地域の代表という時代ではない。だって、地域のことは地域に人がやっている。
地方分権で議会の手腕がそのまま地域の発展に結びつくとき。議員はプロの政治家であるべきだ。………


 きっと、安本さんは生粋の伊賀人で地元の有力な保守系議員さんだと思うのですが、
議会改革論は大いに共鳴しました。歯に衣着せぬ関西弁で豊富な事例を次々と、
鳥羽市議会がんばれ〜とエールを送ってもらった研修会でした。


※夫のパソコンが故障、修理中です。
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