一般会計引き揚げは本当の財政健全化か

今日は疲れた―!
夕食後も、やっぱり腹が立つので、頭を冷やしに阿児プールまでひとっぱしり。
ひと泳ぎして帰宅したところです。冷静に書きましょう。
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 疲れた原因は、今日の文教民生常任委員会での補正予算の審議です。
国保会計から3722万3千円と、水道会計から1194万1千円、合わせて約5千万円の一般会計からの繰り出し金を引き揚げると市当局が提案したのです。この件で紛糾。


 つまり、12月議会は、翌年3月に退職する職員の退職手当が計上されます。退職手当はここ数年2〜3億円を超えます。去年までは財政調整基金や退職基金を取り崩しやりくりしましたが、もう財政調整基金1億6千円しかありません。
今年も3億1778万円が必要です。従来のやり方はできません。今年は繰越金2億円を含め他を充当します。そのやりくりに繰り込まれたのです。今日の審議では、来年度以降にも備えるものらしいですが。国保会計も水道会計も、その会計のために毎年投入されてきたお金です。引き揚げるのはおそらく初めてでしょう。


 さて、なぜ問題なのでしょうか。
国保会計は、国から、国保会計のために一般会計に交付された税金を、一般会計から国保会計に繰出すという仕組みになっています。
ご承知の通り、国保会計は国保世帯の税金で運営されている保険です。その国保のお金を、
全世帯対象の一般会計に使するのは筋が通りません。国保世帯からすれば到底納得できないことです。引き揚げができるくらいなら値下げに使い収納率を上げるべきです。


★ましてや、これまで私が「巨額の基金・繰越金を国保世帯に還元を」と主張すると「流感が流行れば一発でなくなる」と一円たりとも値下げしようとしなかったのです。ポーン!と3700万円引き揚げとは?全く整合性がとれません。


★水道課も独立採算のため、人件費削減など合理化。一般会計とは比較にならないほどがんばりました。水道料もわずかですが引き下げ市民サービス。繰出し金を引き揚げるのは、職員の納得も得られないのではないか。不公平ではないのか。


★「このままでは財政が持たない、市民のための行革、財政健全化を」私は、ずっと指摘し続けてきました。その課題に真剣に向き合わずにおいて、今頃、邪道ともいうべき手段で乗り切ろうとするのは、本当の健全化ではない。総務課・財政課は責任を感じるべきではないか。ところが、議会答弁も委員会説明も反省の態度が感じられません。


★「財政健全化計画」は庁内で策定されたもの、身内に甘くなりこんな問題が起きます。
市民に市の現状を公開し、市民の知恵を借りるべき。市民世論の反映を急ぐべき。


■さて、委員会では、全委員が問題であると指摘しましたが、採決では、反対2名(私も)賛成3名で可決されました。
私は当局の安易な方向には厳しい姿勢で臨むべきだと思います。一般会計の引き揚げは本当の財政健全化ではないと考えます。
また、続きを書きます。

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