16年度決算 収納率72%に

 決算書を見てると、改めて収納率の向上が市の課題であると痛感します。平成16年度は、前年度より0,5%減少し、72%です。


 他市と比較して鳥羽市はどんなレベルなのでしょうか。平成14年度、合併前の資料があります。それによると、名張市の94,4%をトップに、四日市市93,7%、鈴鹿市90,7%、桑名市90,5%、津市89.8%、松阪市89,6%、伊勢市88,0%、上野市87,3%、尾鷲市84,8%、久居市80,9%、熊野市80,1%,亀山市78,2%、そして、当然、ビリは、我が鳥羽市75,5%です。


 収納率の低さは、いつも決算委員会で問題になるところですが、「厳しくしろ!」だけでは解決できないでしょう。やはり、先進市に十分学ぶ必要があります。なぜ、鳥羽市が低いのか。問題点を分析しないことには始まりません。


 ところで、最近、監査委員の決算審査意見書が、気になって仕方がありません。それだけ財政が厳しくなっているからなのですが、その文面からは、一向に危機感が伝わってこないのです。先日お伝えしたように、特別会計国保・水道)への一般会計繰り出し金の引き揚げ問題で、文教常任委員会は、助役・財政課長・総務課長を呼んで審議しました。財政課長は市財政は厳しくてどうしようもない、当然の措置だと答弁しました。しかし、審査意見書は旧態依然としたものです。


 監査は数字のミスだけをチェックするものではないはずです。権限も時間も与えられています。市当局から独立して監査する委員として、苦境にある鳥羽市の市民サイドの改革を財政面から指摘してほしい。市民サービスさえ、見直し(カット)される事態なのですから。


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