安らかに眠れ 松尾共同墓地

「安らかに眠れとぞ思う国の為 命捧げし ますらおのとも」碑に刻まれた言葉です。先の大戦で戦死された松尾の青年たち46名の墓碑です。命を落とした異国の地は、ミッドウェー、ビルマ、レイテ島、サイパン、シベリア、中国、沖縄…。享年、32歳、25歳、23歳…、19歳の文字もあります。どんなに無念の最期だったでしょう。父母の、家族の悲しみはいかばかりだったでしょう。美しい竹林を背景に、故郷の地に抱かれた墓碑は、佇む私に訴えてくるかのようです。ここが平和希求の原点、戦後憲法の出発点です。この青年たちの犠牲の上に、私たちは平和を享受してきたのです。