ごみ有料化は市の最高計画に反していますよ!

ごみ有料化は市の最高計画に反していますよ!
第四次鳥羽市総合計画(06〜10年)の素案ができました。「みんなでつくった町の設計図」という副題が誇らしげです。鳥羽市としては画期的試みで、市民参加で策定したものだからです。明日、市当局の議会への説明会があるので目を通していましたら、やっぱりおかしいのです!例のごみ有料化問題です。


計画の「ごみ・し尿処理」の項目ですが、有料化の記述は皆無なのです。
「前期(01〜05)計画の評価と課題」では――「ごみの分別・減量・リサイクルに対する住民の意識は高く、また、市指定のごみ袋の使用、廃棄物減量等推進員の指導などにより、家庭排出ごみの減量にも一定の実績を挙げています。今後は、これらの取り組みを継続させるとともに、対策が不十分な分野への対応、たとえば、事業所の廃棄物の排出抑制、ごみ分別の啓発、ポイ捨て禁止などへの対応も求められます。」とまとめています。これは普通の市民の思いと一致していると思います。


「施策の方向」でも、ごみ減量・リサイクルの推進について、その手段として有料化の方向はまったく出ていません。
つまり、ごみ有料化は、市の最高の総合計画にも反した方向だということです。しかも、それが、議会にも市民にも説明なく予算化されたのです。


さらに「計画」は、計画推進のためには、「市民参加」が不可欠だとし、「施策の方向」を示しています。「市民と行政との意識共有と合意形成」では、「まちづくりの様々な場面において、市民、行政が意見交換するなど、ビジョンを共有・合意できる機会を拡充します」。「開かれた意志決定プロセスの確保」では「市民参加による意思決定の形成を推進します」と、政策決定への市民参加の重要性を方向付けているのです。


市民アンケート、市民代表による総括と方向の議論、審議会による議論を経て策定される「鳥羽市第四次総合計画」。それに反するごみ有料化は、どんなに言葉を飾っても、主権者である市民の意志を尊重しない姿勢です。議会も、今、チェック機能を発揮せずして、いったい、いつ、発揮するというのでしょうか。