地元業者をいじめるようなことは許さない!

地元業者をいじめるようなことは許さない!
鳥羽市の建設工事等の入札は地元業者の育成を図っています。土木工事・建設工事の入札参加資格要件は、130万〜1億5000万円まで、管工事は130万〜3000万円までは、市内業者に限定しています。
ところが、物品・物件の入札や、業務委託については、こうしたルールが確立されておらず、いわば、各課長の裁量で行っているのが現状なのです。そこで、由々しき問題が起きました!


環境課が、今年度「ごみ収集運搬業務」委託の、指名競争入札に市外業者を参入させるというのです!!昨年の委託料額は840万円です。市内に1〜2業者しかない、というのならまだしも、4業者(3業者で入札成立)もいるのです。なぜ、わざわざ、市外業者を参入させる必要があるのか〜!本土のごみ収集(可燃・不燃)委託の競争入札は5コース(約4000万円程度)に分け,それぞれ実施しており、すでに、充分、競争は確保されているのです。しかも、市内業者の実情も意見も聞かずに踏み切りました。こんなやり方でいいのか。


今回の入札で、新規参入の市外業者は、実績を得るために低い額で落札するかもしれません。それだけでみれば、鳥羽市は得したことになります。しかし、その後はどうなるのか。市内業者は、仕事を奪われ弱体化せざるを得ないでしょう。従業員のリストラ、納税額の減少、…廃業に追い込まれる業者が出る可能性すらあります。これまで長い間、市との信頼関係で、市も助けてもらってきたのです。(直営と比較すれば、財政的に雲泥の差です)


「市外業者を入れてまで、競争させなあかんのか!」「それが公務員としてりっぱな仕事しとるってことなんか!」
人口同規模の尾鷲市と熊野市で調べてみました。鳥羽市とは大違いです。ごみ収集など業務委託はもちろんのこと、建設等工事、物件・物品購入すべてで、市内業者優先が貫かれていました。

尾鷲市−2年前に市直営から可燃ごみだけを民間委託。市内業者に限定し指名競争入札。3ヵ年契約で、一年約3200万円。(パッカー車等は市所有)
・熊野市−山間部のみ民間委託。市内に一業者のため、随意契約。年間1780万円。


職員さんと電話で話してて驚きました。「地元業者優先は、当然。ずっと昔からです。何が疑問なのですか?」って感じなのです。同じ公務員でも、こんなに意識が違うのはなぜ?!
環境課担当者は、自分たちの労働条件だけでなく、臨時職員や市関連の仕事をする人たちの労働にも心すべきではないの…!