落札額50%、半値削減で満足というのか!!?

落札額50%、半値削減で満足というのか!!?
今年度のごみ収集運搬業務委託の指名競争入札が、今日行われました。
環境課によると、鳥羽①コース(鳥羽1〜5丁目)の落札結果は−−
予定価格804万7千円に対し、落札額は、400万円。落札率は50%、なんと半値です!!(なんたることか!)
・浜口商事       400万円
・サンサンクリーン   480万円
・にしまさ       700万円   ※市外業者
・クリーンサービス浜口 773万8千円 ※市外業者
・中川クリーン     850万円


従来の800万円前後が、今年、いきなり半値になったのには理由があります。環境課が市外業者を参入させたからです。
市内業者は、新規参入の市外業者が落札すれば、今後、死活問題です。
市内の2業者(鳥羽①コースの実績がある)が、泣く泣く、半値の札を入れる、その苦衷を考えたことがあるのか!
私は、最近、これほど憤ったことがないぐらいに腹が立つ。今も、怒りで胸が震えてくる。


環境課は、予定価格の積算根拠は、三重県の設計単価表にもとづき、人件費、車両維持費、燃料費などで算出されていると説明します。根拠のある数字なのです。ところが、それの半額です。その重みをいったいどう認識しているのか。半値削減でりっぱな競争になった、満足だ、とでもいうのか。


建設・土木・管工事の入札には、最低制限価格が設けられています。70%です。つまり、1000万円の予定価格の工事であれば、どんなに低くても700万円は保障されるということです。最低制限価格の設定は、業者の適正な競争を図る一方で、地域業者の健全な育成発展を保障し、同時に、公共事業の質を維持するものです。
ところが、今回、これだけ競争を煽るだけ煽っておいて、最低制限価格など知らん顔です。なんという失態か。


今回、市外業者はもっと低い札で新規参入のチャンスをいかすのではないかと私は思っていました。しかし、それでも、やっぱり700万円以下では無理だったのですね〜。これは、すでに、この委託業務がいかに薄利であるかの証明ではないでしょうか。


環境課は、こういう落札結果になることを充分承知していたはずです。いえ、それこそが、狙いだったでしょう。だから、私は思います。環境課の担当者は、自分の給料を今年一年、半額返上するべきではないか。どんなにそれがつらいものか、自ら実感しなければ、業者の苦衷を理解できない。
担当者が市職員組合の委員長だということが私には信じられない。自治労のホームページでも「私たちは市民の生活と福祉を支える仕事をしている」「市場万能主義を廃し、地域の公共力を育み、持続可能な地域づくりにとりくむ」「市民の参加と合意をはかるプロセスを経て自治体運営・公共サービスのあり方を改革」…と方針に書いているではないか。
ごみ有料化で市民いじめ、入札で市内業者泣かせ、いったいどうなっているのか!