伊勢湾のごみが桃取へ

伊勢湾のごみが桃取へ
先日の大雨で、また、桃取の海岸に大量の漂着ごみが流れつきました。
NHKニュースでも報道されましたのでご存知の方も多いことでしょう。
毎年、毎年、伊勢湾のごみのツケが最後に鳥羽に回ってきて、漁業者は困っています。


水産農林課は、急遽、桃取に重機をおいていた市内業者に漂流物の撤去を依頼し、県にも迅速な対応を要請し「漁港建設災害事業」が適用される見込みです。でも、撤去費用の8割は国が補助しますが、後の2割は市負担です。
なんで金のない市が負担しなくちゃいけないの?と思います。わかめ被害まで出ているのに。伊勢湾全体のごみなのに……。いつも納得がいきません。
農林海岸にいたっては、今も漂着ごみは放置されたままです。補助事業がないからです。
昔は、漁業者がごみを浜にあげて野焼きしていました。しかし、今は野焼きも禁止です。


ところで、大量の漂着ごみがなぜ発生するか、面白い話があります。
三瀬谷ダムが平成16年の21号台風で故障したため、今年2月頃まではダムは稼動停止、つまり、水は貯水せず自然のまま流していたのです。
すると、その間は、桃取にごみは漂着しなかったというのです。やっぱり、ダムが大きいですね。放水と同時に水位が急上昇し、流木やごみをさらって流れてくるのですから。


市は「東海市長会」に、要望事項をまとめて議題提出するなど努力を続けています。伊勢湾再生推進会議の課題にも漂着ごみ問題を提起する予定だということです。
もうたいがいで、緊急事態に対応可能な国の補助事業を創設させなくては。


<熊野フォトコンテスト大賞
郵便局のような親しみやすさです>