日本野鳥の会 本市の風力発電計画の見直しを国に要望

日本野鳥の会、本市の風力発電計画の見直しを国に要望
皆さん、「クマタカ」ってご覧になったことありますか?
4月22日、野鳥の会が確認した「クマタカ」の雄姿です。
愛おしいじゃありませんか〜。
発電風車に衝突するところなんか想像したくないですネ、まったく。
建設地の行者山南斜面で確認されています。


5月26日、日本野鳥の会が、
鳥羽市風力発電計画の見直し、変更を国に要望したことがわかりました。
野鳥の会と言えば、あの穏やかな語り口で人気の柳生博さんが会長です。
鳥羽に飛来するサシバオオタカたちに心してくださって…。
心強い思いです。
自然環境と景観を魅力とする観光地鳥羽のあり方を
地元の私たちがもっと考えなくては…。
要望書の一部をご紹介します。


鳥羽市の建設予定地は
タカの渡りの日本最大級の中継地である
渥美半島伊良湖岬の対岸にあたり、
サシバなどのタカ類が多数渡っていく地域にあたる…。
日本野鳥の会三重県支部の本年4月の予備的観測では
オオタカクマタカの生息も確認、繁殖の可能性が指摘されています。


事業者の事前調査の報告書を見ると、
これらへの影響を軽微と判断しているようですが
調査の実態は影響を評価するには不十分で、
渡りの時期の現地調査は秋の6日間のみ、
また繁殖期の猛禽類の行動圏等の生態調査に至ってはまったく行われていません。…
この不十分な事前調査に基づいて建設が行われれば
鳥類への甚大な影響が起こるおそれがあります。


わたしどもは、環境省が示す
『国立・国定公園内における風力発電施設設置のあり方に関する基本的考え方』の
『特に自然風景の保護上大きな支障があると認められる場合』に
あたる疑いが非常に強いと判断し、
国立公園内で行う事業としてふさわしくないと考えております。」…


「環境影響について専門的な審査を行った上で、支障が認められた場合は
環境省には、設置を禁止する
経済産業省には、補助金の交付を行わない
新エネルギー・産業技術開発機構には、債務保証を行わない
といった適切な判断を」


と要望しています。
非常に重い意味をもつものです。