市長 「地域で議論して納得することが大事だ」

市長「地域で議論して納得することが大事だ」

今日は、持ち時間40分で5つも質問したので
新幹線なみのスピード…。
そういえば、11年前、初当選後の
議会で11項目質問したのが過去最高です。
皆さんの声を、まとめたらどんどん膨らんでいって
もう市民の声を全部議場に響かせようということになって…。
さて、今日は、覚悟していたとはいえ時間不足。
何本かに絞れば、じっくりできて私は満足感が得られたかもしれないけど
それよりも大切なこともあります。
全部取り上げてよかった…。
今、大事なことばかりでしたから。


市長や課長ら執行部は、
日々、行政運営する立場なので
市政の只中にあり、
案外、自分たちの姿が見えていないときがあるのです。


でも、私たち議員は、
審議、チェック機関ですから
結構、市民目線で客観的に今の市政を把握することができるのです。
市民からの訴えや、何気なく耳にする市民の会話、他市の情報、インターネット…
幅広い視野で市政を捉えます。
その役割を発揮しなくてはネ!


きっと、私たち議員の質問も
「個性が出る」と思いますが
課長の答弁は「日頃の仕事ぶりが出る」
と議会のたびに感じます。
「真剣さ」がにじみ出る課長さんたちは力強いです。


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ところで、一番最後に飛び込んできた風力発電問題。
調べるうちにどんどん中身がふくらんで
これ一本で質問したいほどでした。


3月9日、事業者である鳥羽ウィンドファーム代表取締役らが
「行者山における風力発電事業計画について」
企画など関係課に事業説明をしました。
ところが、なんと、その内容がことごとく事実と違っていたことが判明したのです。


たとえば、業者は、「3千キロワット3基で環境省の内諾を得ている」
「工事用道路をスカイラインからつくる予定で津の本社には声をかけている」
スカイラインの道路使用について、搬送は夜であり、
事故があった場合には早朝までにクリアすると、スカイライン本社に申し入れてある」
と説明しています。


しかし、4月28日、環境省三重県観光開発と市企画課3者が開催した
「情報交換」会議で、環境省スカイライン三重県観光開発も
「そんな事実はない」とすべて否定していることがわかりました。
課長答弁と市の会議録で明らかになりました。
つまり、業者は事実と異なる、ウソの説明をしていたということです。
いい加減にもほどがあります。
あまりにも、鳥羽市をコケにしているではありませんか。


こんなレベルにもかかわらず、ちゃっかり、
経済産業省の新エネルギー庁に補助金申請しているのです。
経済産業省は地元の同意が大切だとしています。
たった一回の説明で、市の理解を得たとでも言う気なのでしょうか?!
とんでもありません。
地元の落口町内会も「建設断固反対」の意見書を
市はじめ、経済産業省に提出していることもわかりました。
業者は落口町内会には説明会すら開催していないのです。


企画課長は「事業計画が市を経由せずに行っている」と
地元鳥羽市をないがしろにしている
業者の姿勢に不快感を示しましたし、
木田市長は「地域で議論して納得することが大事だ。
市はルールにのっとって判断する」と答弁しました。
本会議答弁は市民への約束です。
質問した甲斐がありました…。


(詳細は「編集長だより」をご覧下さい)