市民の安全と伝統行事と

河内町火祭りの安全確保を警察に依頼
一昨日、鳥羽警察へ「河内町火祭りの安全確保について」お願いに出向きました。河内町、松尾町で、15日にそれぞれ行われる「火祭り」はとても素朴で且つ、ダイナミックな祭りです。鉦、太鼓、ホラ貝を打ち鳴らしクライマックスを迎えるさまは、勇壮で、魂を揺さぶられる「時」に誘われます。文禄の役の戦死者を弔ったのが始まりとされています。祭りの担い手である青年たちの、行事継承への努力は大変なものです。7日、河内で議会報告をしていますと、ちょうど、青年たちが出会いで汗だくになって祭りの準備をしてくれていました。市の誇るべき行事の一つで、国の指定無形民族文化財にもなっています。


ところが、河内町の火祭りの会場である墓地の周辺が宅地開発されてしまったために、困った問題が起きました。山の上の墓地から、下の住宅地(松尾ハイタウン)に火の粉が飛んでしまう場合があるのです。昨年は注意した方が暴力を受ける残念な事件が起こってしまいました。酒を飲んでの見物客も来るので…。
市民の安全と伝統行事、両方を守るために、警察に協力をお願いしたのです。それにしても、宅地開発業者がもっと地域の事情を把握し、配慮して設計すれば、こんなことは防げたはずなのです…。団地購入者は、業者から、すぐ近くで火祭りが行われるとは全く知らされなかった。一方、行事の主催者も、窮屈な思いをすることに。