飲酒運転はいいの?悪いの?

可愛そうだと言わんばかりの議論でいいのか!
 過日の全員協議会は驚きました。職員の酒気帯び運転の処分についてです。私の考えは、まったくの少数派なのです。つまり、処分は妥当である。それどころか、処分された管理職は、責任感の強い男で可愛そうだといわんばかりの議論です。さらに、酒飲んでも強いものはどうってことないんや…。警察も臭いがしたからってどうや…。と言った声まで飛び出す始末。
井戸端会議や居酒屋談義の席上ならいざ知らず、ここは議会の全員協議会の場ではないのか。思わず、治外法権の世界に迷い込んだ気持ちがしました。確か、数年前には、鳥羽警察の交通安全課の要請にこたえ、議員がそれぞれ「飲酒運転をしません」と宣言文に署名したではないか。あれはなんだったのか。事は、福岡市のように人の命を奪ってしまうかもしれない問題なのです。


「なぜ、現行で一番重い停職6ヶ月としなかったのか」。私の問いに、市当局は①他人に危害を加えていない②本人に酒気帯び運転という自覚がなかったからだと答えました。こんな理屈が通るのでしょうか。自覚があっても当然悪い、しかし、自覚がなかったら軽いのか、もっと悪いではないか。酒気帯びで仕事が勤まると思っているということではないか。今回の「ごみ有料化」の手法は私の議員生活11年半のなかでも異例のことでした。やはり、問題があったのです。
環境課は、管理職の臭いに気がつかなかったと言っています。しかし、そんなことがあるはずがない。腹の虫がおさまらず、鳥羽警察に聞いてみました。「酒の臭いは、警察職員も一般市民も同じです。プロだから敏感ということはありません。信号無視で、すぐ臭いがしたから検査したのです。普通の生活で深夜二時半までの飲酒ということがおかしいですよね」と。


鳥羽市の処分は甘すぎる、福岡市長を見習え」と、毎日のように市民の声が寄せられます。市のためにならないと心配されてのことでしょう。管理職の友人である一般市民なら「可愛そうに」も自由です。でも、市長も議会も市民代表です。市民負託にこたえるのが使命です。私的感情は排してこそではないでしょうか。自分への厳しさも問われていると感じます。
何はともあれ、市民公開が一番肝心です。松阪市議会は全員協議会の議事録がホームページで公開されていますし、伊勢市議会は傍聴もokです。それに、やっぱり、職員の処分を決める委員会に市民代表が必要です。