水道決算認定を質疑

漏水改修工事を応援するのが財政課の役目ではないのか

 今日は一般質疑で、水道決算認定について3点を質しました。

1、有収率82、1%の原因と改善について
2、17年度の経営改善のとりくみと成果
3、一般会計からの繰出金を1194万円も減額した影響
  
 今回、初めて漏水の角度から質疑しました。課長は、「平成17年度の総配水量は568万トンで、そのうち13%が漏水によるもので、金額にして1億7940円になる。有収率低下を受けて、すでに一部地域において調査し、9箇所を発見、370万をかけて改修し、有収率も2%アップした」と答弁しました。財政課が一般会計からの繰出金を減額したことについて、水道課の認識を聞くと、課長は「貴重な財源で水道事業を安定していくためには厳しい」と苦渋をにじませました。水道課は平成14年の水道料値上げの後、厳しい経営改善に取り組んできました。正職員と臨時職員の削減、料金徴収の民間委託、施設草刈やメーター取替えも職員でできることはする…。水道課の改革の原動力はなになのか。それは、「水道料金を値上げしないため」なのです。


 次に、財政課長に、「市民の水道料金に跳ね返りかねない繰出金をなぜ減額したのか」と追求しました。財政課長は 「総務省行政局通達に基づき、神島、答志など簡易水道利息分の2分の1の繰出し基準にし、財政力指数を加味して減額した」と答弁しました。つまり、これまで、ずっと企業債償還金の2分の1を繰り入れしていたのに、なんだかんだ理由をつけてその比率を下げてしまったのです。公営企業会計である水道事業は、一般会計に比較して、はるかに厳しい改革をしてきました。ところが、ぬくぬくとしている一般会計が、減額したのです。(反対ならわかりますけど…)


 私は、「水道課の経営努力は市民の多くが評価している。その努力を今後は漏水対策にむけてもらいたい。1年で全部調べて漏水を根絶すれば1億8千万円が助かることになる」と水道課を激励しました。同時に、財政課長に対し、「漏水根絶のための改修工事に水道課は多額の工事費を必要だ。それを応援するのが財政課の役目ではないのか。人件費には大甘なのに、水道への繰出金は辛いでは市民が納得しません。忠告しておきます」厳しく指摘しました。
集中改革プランも水道課に見習って「市民の利益にかなう」目的を、打ち出さなくてはネ。それにしても、なぜ、監査委員は、この一般会計繰出金の減額に一言も言及しないのか?