「海の環境ボランティア」に同行させていただきました

「言うは易く、行うは難し」

毎週一回、鳥羽湾のごみを拾ってくださってる、奇特なグループ(3名)があると聞き、今日は同行させていただきました。海にペットボトルやビニール袋が、プカプカ浮いてると本当に嫌ですね。観光客が見たら、がっかりするだろうな、と恥ずかしくなります。かといって、すぐには拾えないし。海のボランティアって、有難いですよね。海からまちを見たら、鳥羽の美しさは、どんなレベルなんだろう〜。興味津々で出かけました。


午後一時出発、おっかなびっくりで、ボートに乗り込みました。中之郷から佐田浜、小浜、イルカ島へ…。いつもは、安楽島橋の下など、加茂川へも行くそうです。本音をいうと、酔うかな…と心配してたのですが、さすが、船長さんは元海上保安庁職員さん。快適な鳥羽湾めぐりで、申し訳ないぐらいでした。


「前方、発見」「よし!」「ゲット!」…2時間、この繰り返しです。ユーモラスに楽しく、しかし、作業の密度は高く。「海の男たち」は粋ですねぇ。
汚い、臭いごみをリズミカルに網で救いあげます。ビニール袋もペットボトルも水が入ってるため重くて、かなりの力仕事です。小さな船で踏ん張ってとります。ごみのたまり場になっている海岸には、船をつけて、上がってとります。たまり場のごみの中には、腐食した魚が浮いているので、なんとも臭い〜。船いっぱいのごみになり、終了したのは3時過ぎでした。それでも、今日はごみが少ない方で、いつもは4時ごろまでかかるとか。サンダルや、発砲スチロール、ロープ、弁当容器…ありとあらゆるものが落ちています。これまで、冷蔵庫やテレビまで拾いあげたそうです。


それにしても、なぜ、こんなしんどいボランティアを思い立たれたのでしょうか。「海がこんなに汚なくていいのか。退職したらごみを拾おう…」「鳥羽は海で生かされているまち、漁業も観光も。恩返しする者もいていいのではないか…」そんなお気持ちからだそうです。
「言うは易く、行うは難し」今日の私の感想は、この一言です。頭が下がりました。


でも、ボランティア(マイボート、燃料も自前)まかせでいいのか、とも考えさせられました。庁内で、海の環境パトロール隊をつくってはどうかしら。「きれいな海を市民ボランティアと職員が守っています!」大いに鳥羽を全国発信できるのでは…!