自立支援法 遠隔地鳥羽は厳しい影響が

鳥羽に生まれたばかりに、重度障害者がつらい思いをしなくていいように〜!!
重度の障害を持つ鳥羽の青年たちは、玉城町にある、身体障害者療護施設「宮の里ミタスメモリアルホーム」まで通所しています。鳥羽市にこういう施設がないため、毎日、遠くまで、ディサービスに通っているのです。それも、施設のバス送迎に支えられてのことでした。ところが、10月にスタートした「障害者自立支援法」によって、その送迎に赤信号が…。


どうすれば、青年たちの足の確保ができるのか…知恵をお借りするため施設を訪問しました。全国の多くの施設が経営危機に陥り、運営と利用者の板ばさみになっています。「宮の里」も、報酬単価が低くされたため、運営の見直しを迫られました。その結果、送迎の便数を削減せざるをえず、遠い鳥羽は、土曜日の送迎が不可能になったのです。
工夫をして、前夜の金曜日にショートステイを利用することにしましたが、やはり、土曜日の帰りは、毎回、家族が迎えにいかねばなりません。新たに送迎を確保するためには、自己負担が伴います。とてもできません。働いて家計を支えるお母さんや、お年寄りの介護もしているお母さんにとって、大変な負担です。


自治体が地域の実情にあわせて障害者を支える「地域生活支援事業」のなかに、この移動支援を位置づけ、市として応援するしくみが必要ではないでしょうか。今後も、養護学校を卒業した子たちが、「宮の里」でお世話になります。自立支援法という新たな条件のもとで、施設通所を市がどう支えるか、が問われています。


介護保険だって、デイサービスは送迎が当たり前です。なぜ、国は、一番弱い立場の子たちを、身動きだって大変な重度の障害者を、不安に陥れるのでしょう。遠隔地である鳥羽は、親が施設まで送迎せよというのでしょうか。
そもそも、この子たちは、好き好んで遠くまで通所しているのではありません。鳥羽市に施設がないからです。宮の里」さんも、一生懸命支えてくださってます。市は通所の財政支援ぐらいして当然ではないでしょうか。高齢者の通院移送サービスも実施中です。
鳥羽に生まれたばかりに、重度障害者がつらい思いをしなくていいように〜 ずっと、鳥羽で安心して暮らせるように〜 しましょうよ!!