鳥羽市教委が、各学校の「いじめへの対応」を調査

 教育基本法の掲げる「人格の完成」よりも成果主義追求の文科省 その姿勢こそ「改正」すべき
 
 いじめによる小中学生の自殺に胸かきむしられる毎日です。間違いなく大人社会がそうさせているのです。こどもたちは犠牲者です。鳥羽市でこんな悲劇は絶対起したくない。今日は教育委員会で、「いじめ」の実態と、解決のとりくみを聞きました。
 教育委員会は、全国の事態を深刻にうけとめ、まず、今日付けで(10日回収)各学校に対して、いじめへの対応について調査を実施したということです。1、指導の体制、2、こどもたちにどのように教えているか、3、早期発見・早期対応として、子どもたちにいじめアンケート等を実施しているか、4、家庭・地域の連携をどうはかっているか、などです。
 校長会・教頭会では、いじめはどこでも起こりうる認識をもつこと、教師自身がいじめを見抜く感性を磨くことを指摘。早期発見と早期対応、いじめられる側に立つを基本に据えるよう指導している。率直に意見がだせるよう心がけていますとのことでした。
鳥羽市教育委員会は、教育長も学校教育課長も生徒の人気抜群。人間味あふれる普通の先生で本当によかった!自己保身に右往左往する教委のニュースばかりなので、今日は、そんな思いでいっぱいになりました。
 
 いたいけな子どもたちが、遺書という精一杯の叫びをあげているのに、なぜ、学校や教育委員会が、いじめを認めようとしないのか。はじめは、その人間性にひたすら怒っていましたが、しかし、それよりも、恐ろしいのが文部科学省成果主義ではないのか。なんでも数値目標をかかげ、競争原理を働かせて結果を求める成果主義。いじめの温床に、子どもたちの極度のストレスがあります。

 今朝の朝日新聞で、教育改革をすすめる犬山市の教育長は語っています。
子どもの人格完成は「みずから学ぶ力」による。人から強制されるだけではだめなんだ。そのために何が必要か。子ども主体の授業を作り出すこと、それを可能にする少人数学級の実現だった。国がすべきことは、それを保障すること。教育基本法を改正することではないはずだ。
教育現場の多くが共感の拍手を送っているのではないでしょうか…。

 子どもさんのことでご心配されてる方がありましたら、担任や校長先生、教委にどんどん相談してください!!