市民の思いを汲み取って、親切に、具体的に説明を

これで入所を続けられます!世帯分離で年間60万円が軽減に!!
「おばあちゃん(介護4)の老健の入所費用負担が大変です。役所の窓口で世帯分離しても変わりないと言われたけど納得できなくて…。ひょっとしたらヒントがあるかもしれないと参加しました」26日の介護の集いに来られた女性です。ご主人も脳梗塞で倒れられ、一昨年からようやく働けるように回復したのもつかのま、老健に入所中の義母が、昨年10月から居住費・食費負担がかかるようになり、なんと月々11〜12万円もの負担額になってしまいました。義母の年金は月々3万円で、とても足りません。女性は、昼も夜も働いてますが苦しいですと。

早速、昨日、市役所に同行しました。
まず、介護保険係で世帯分離による軽減額を確認しました。
【食費】 
義母の老健施設の食費は一日1,700円(施設により異なる)でした。
それが世帯分離によって、低所得者への負担軽減が適用され 一日390円になります。
その差額は一日あたり1,310円。年間 478,150円の軽減になります。
【居住費】
義母の老健施設の居住費は多床室(4人部屋)で一日500円(施設により異なる)でした。
それが世帯分離によって、低所得者への負担軽減が適用され 一日320円になります。
その差額は一日あたり180円。年間 65,700円の軽減になります。
【介護サービス費用】
世帯分離によって、介護サービス費用の負担軽減は 24,600円から 15,000円になります。
その差額は一ヶ月当たり9,600円。年間 115,200円の軽減になります。
なんと、合計で659,050円の負担軽減に〜。毎月55,000円弱です。大きいですね!!


さらに【介護保険料】も来年からは(年度途中の変更は無理なのだそうです)4段階から2段階に下がります。
年間 45,600円が、 22,800円になり半額になります。


さて、ご主人は国民健康保険に加入していますので、世帯分離によって、おばあちゃんは単独で国民健康保険に加入することになります。念のため、税務課で、国保税額を比較してもらいました。すると、約45,000円の負担増になるという試算結果。
しかし、軽減額の方がはるかに大きいので、早速、世帯分離をしました。


「これで、入所が続けられます」と女性は安堵されていました。「でも、9月まではさかのぼれないのですか?」と。11月からしか適用されません。実は、この方は9月に遠方に住む義姉が来て親戚で協議した際にも、この相談で介護保険係窓口に訪れていたです。そのときは、「軽減になるかもしれないけど国保は上がるかもしれない」と言われたそうです。それで、よくわからないまま悩んでみえたのです。


この件について、介護係に質しました。係は「説明しているつもりです」と答えました。しかし、市民がそう受け止めたのは厳然たる事実です。なぜ、自分たちの説明が、理解されなかったのかを検証しなければなりません。プロなのですから!市民はよくわからなくて当たり前なのです。「こちらからは世帯分離なんて言えません」という発言もありました。でも、そんな問題ではないのです。
まず、毎月12万円近くも払い続ける市民の苦労に心してほしい。なぜ、忙しいのに窓口まで相談にきたのか、市民の思いを汲み取って、親切に、具体的に説明責任を果たしてほしい。それだけで解決できることです。