たまげた〜退職手当債の起債発行は胸をはることなの?!

ただならない事態ではないですって!市民感覚との乖離も甚だしい…!   
 今日は質疑で退職手当債を3億600万円発行する議案を質しました。退職手当債は起債の一種ですが、後年度交付税算定措置はありません。すべて市財政負担です。銀行から借金する許可を国に求めなければならない起債です。利子は7679万円なると平然と答弁するではありませんか。なんと〜いったい誰が払うの? 乳幼児医療費助成の拡大だって、子育て支援だって、いくつもできる額です。市民の暮らしを思えば胸が痛くなる…。
 18年度から21年度の4年間で総額14億円の退職金が必要で、うち11億6600万円を退手債起債、銀行で借金。今後4年間分で、利子だけで実に3億円が必要です。なぜ、こんな利子を私たち市民が払わなければならないのか。

 本来、退職基金をきちんと積み立てておくのが普通です。夕張市ではないけれど、無責任、無計画すぎます。ずっと、全国ワーストワンの人件費や無駄づかいの是正を提案要請してきたので、本当に悔しくてたまらない事態です。退職手当基金も財政調整基金も、無いに等しい(財調1億6千万円は緊急事態への備えも必要ですから)。情けないではありませんか。
 ところが、財政課長は「基金と健全化債で手当てしたきたが今年度から退職手当債にした」と平然と答え、 「ただならぬ事態とは考えておりません」と開き直ったのです。たまげた〜。「公金感覚の麻痺」を地でいく答弁でした。
 市長も「いま突然聞いたらただならぬ事態と見えるが、カネのないのはすでに周知のことで長い目のバランスで見れば健全化に役立つ」と答弁。前向きやる気答弁も多かった今議会の市長答弁ですが、これはよくわかりません。どう言えば理解してもらえるのでしょうか。「市長、倒産もありうる自分の会社を経営していると思ってください!」とでも言えばいいのか…。