私の一般質問 財政健全化施策実施の整合性について        

 ごみ有料化は実施して 幼稚園あずかり保育は実施しないのか

 市長は集中改革プランの実行を議会でも表明し、ごみ有料化にも踏み切りました。一方、「幼稚園の預かり保育の実施」は「17年度検討、19年度実施」と明記しています。すでに近隣市町でも実施し、父母も待ち望んでいます。子育て支援をめざす本市の重要施策ですが、19年度実施に間違いはありませんか。
【答弁】重要な施策と考えています。しかし、環境整備ができず、平成19年夏休みに工事を実施し、20年度からやります。
 
 環境整備が遅れたからだといいますが、その理由はなにですか。平成18年度当初、現場の先生方も、PTAも、あずかり保育実施の認識でした。父母への説明も行われました。ところが、教委から実施にむけての具体的な話がない、人的配置が確保されるかも心配だ、そこで、夏、先生方がたは教委に出向きました。そのとき、初めて「いや、もう、19年実施はないよ」と返事があり先生方は変更を知りました。父母の方はどうか。11月の父母懇談会で、不安になった父母が質問して、初めてわかりました。これが現場の事実です。
 市がやりますと、公言していた事業をなぜ実行しなかったのですか。説明責任を果たさなければなりません。実施を待ち望んだ父母にはなんの報告もせずに、議会にも何一つ報告しない。私が教委に進行状況を聞いて、初めて公にしたのではありませんか。教委が父母に実施要望のアンケートをとったのは去年の7月です。253名中、66名も利用したいと答えているではありませんか。みんな待っているんです。無責任ではありませんか。教委は、なぜ、父母と現場に報告しなかったのか。きちんと報告していれば、父母から声があがり、その時点で是正もできたはずです。
 
 行革室長と教委総務課長に再度聞きます。まず行革室長、財政健全化計画はホームページで公開され、若い父母も見ています。もちろん、計画には市民がすべて賛成できないものもありますが、あずかり保育など、周りの市ならどこでもやっている施策ぐらいは当然鳥羽市もやらなければならないし、やりますと明記もしたのですからその実行に向けて滞りがないか、目配りするのも行革室の使命なのではありませんか。行革室はどのように点検掌握していたのですか。お答えください。
 幼稚園のあずかり保育と松尾保育所の閉所がリンクしていた、閉所が遅れたためだと言い訳しますが、そもそも、そのリンクという考えは財政削減のための行政の理由です。市民は、伊勢市志摩市もしているあずかり保育を一日も早く実施してほしいということだけです。行革は、ずるずる計画実施が遅れているのに、手をこまねいて傍観していたのですか。教委単独でやれとなぜ指摘しなかったのですか。
 
 教委に聞きます。公約不履行の責任、どうとるのですか。教委はすでに平成17年度、県下の実施状況を調査し、鳥羽市の遅れを十分承知していたのです。仮に百歩譲って、当初は松尾保育所とのリンクだったとしても、それがどんどん伸びた、そこで、なぜ、独自課題としなかったのか、その姿勢が問題ではないですか。そして、これからどう挽回するつもりですか。あずかり保育、すぐにも実行して欲しいのです、父母たちは。やらなかった責任とすぐ取り返す計画、その2つ、きちんと答えて下さい。
    市長は子育て支援が大切だ、来年から「子育て支援室」をつくると提案されました。私もそうですが、たくさんのお母さんが拍手していると思います。そして、同時に、これまで以上に、子育て支援に対して、市長の姿勢と実行力を注目することでしょう。
 教委が答弁したように、あずかり保育の見送りは、スタンスを市民要望に置かず、松尾保育所の閉鎖とリンクさせるという財政理由を優先させたために起きました。市長が来春から、子育て支援室を表明しているのに、その一方で約束したあづかり保育を流している。これでは父母はがっかりです。他市では父母が働いたり、家庭事情のある家庭には、必要に応じてあずかり保育をしています。こういう形で今できることとして挽回していただきたい。
【答弁】 教育長、行革室長の答弁→19年度実施ができなかったことは大変申し訳ない。父母にも迷惑をかけた。20年4月実施に向けよいものをつくり上げていきたい。それまでにも事情のある家庭に対しては、可能な限り対応できるように努めていきたい。