倒壊事故が起こる可能性がある それを前提に考えねば

背筋が寒くなりました…青森県風力発電機が倒壊〜!
 昨夜は夕刊を見てびっくりしました!青森県東通村にある風力発電施設「岩屋ウインドファーム」で、なんと、高さ約68メートルの風車一基が根本から倒壊していたというのです。テレビニュースでも生々しい現場の様子が放映されました。

 恐ろしいですね〜。背筋が寒くなりました。とても人事とは思えません。鳥羽でも、民間業者による船津行者山への風力発電建設計画が、昨年は断念したものの、今年も、再度の計画があるとの噂が流れているからです。
 
 倒壊現場である東通村は、青森県下北半島の東先端に位置します。風車の高さは68m、直径62mのプロペラ、出力1300kWが25基。このうち一基が倒壊、現在他の24基も停止したままです。羽根の最高点は地上から99mに達します。
報道写真や運営事業者のホームページでみると、立地場所は、海岸沿いの小高い丘です。東通村役場にも問い合わせ確認しましたが、「付近は人家がない地域なので、けが人は出なかった」と大変な中にも安堵の様子が伝わってきました。

 
 下記をご覧ください。鳥羽市に建設予定の風車の方がはるかに大型です。
しかも、建設予定地は行者山という風化蛇紋岩の軟弱な山の上です。
おまけに、その眼下には人家が密集しているのです。

①プロペラの直径  鳥羽 90m    倒壊した風車 62m 
②タワーの高さ   鳥羽 80m    倒壊した風車 68m 
③プロペラ最高地点 鳥羽 125m   倒壊した風車 99m 
④一基当たり出力  鳥羽 3000kW 倒壊した風車 1300kW

 
 倒壊の原因は不明です。報道によると当日は強風が吹いた記録はないと報道されています。
ますます、不気味ではありませんか。やっぱり、いつだって、倒壊事故は起こる可能性がある。それを前提に考えねばならないということです。最大の教訓です。

 
 ホームページで見ると、ユーナスエナジーという会社は国内だけでなく、韓国や欧米でも操業中で、かなりのノウハウの蓄積がある会社です。しかし、今回のような倒壊事故が現実に発生しました。
それに対して、実績ゼロの、いわば素人に近い鳥羽の業者が、日本最大級の風車を、人家の密集した軟弱な山の上に建設するということが、いかに無謀極まりないことか…!
市長も、議員も、関係課長も、孫子の代まで責任が問われる大問題でしょう。
いつも、危険と心配と隣り合わせの暮らしを余儀なくされる住民はたまったものではありません。
それにしても、「鳥羽の自然と環境を守る会」と地元の反対運動の皆さんは、見事な先見性を発揮してくれました。


<建設予定地とされた行者山>