借金自殺を防ぐ奄美市係長の姿に市職員の原点を見た

多重債務の相談にのって税滞納を解決する奄美市 
 今夜、NHK教育テレビが「借金自殺を防ぐある自治体の取り組み」を紹介していました。弁護士や奇特な民間人の多重債務者相談の報道はありますが、自治体というのは珍しい。途中からでしたが吸い込まれるように見ました。
 奄美市、人口約5万人の小さな市の市民生活課係長の取り組みです。18年間で6千件の相談を受け、債務解決、自立支援を実施したといいます。すごい仕事ぶりです。 「相談者からただの一人も自殺者を出さなかった」と微笑みます。 「市民の奉仕者」を体現したような姿に胸があつくなりました。 係長は、初めはなぜこんな困りばかり受けなければならないのかと悩んだそうです。しかし、市内の弁護士や司法書士との連携で、この世で作った債務は必ずこの世で解決できると確信をつかみます。問題は債務返済後の生活ができていくかどうかだと。
 
 さて、係長が偉いのは、これで満足しなかったこと。真価はここからです。「恥ずかしくて相談できない市民もいる、待っていてはだめだ」と、税務課収納係職員との連携実施に踏み切ります。 現場の収納係職員に「滞納者は、悪質なのはごく一部で、ほとんどが払いたくても払えない市民なのだ。追い詰めて自殺に追いやってはいけない。相談すれば必ず解決できることを伝えてほしい」と。 この連携が功を奏し、債務を終えた市民が滞納していた税金を納め始めます。それがまた収納係の職員を励ましているのだそうです。


 12月議会で「年金差し押さえ問題」を取り上げました。滞納発生の原因を調べて対応すると市自ら定めているのに、まったく実施していないではないかと質しました。「今後はきちんと調査します」と答弁がかえってきました。奄美市を見習ってほしいものですね。
 それにしても、こんなりっぱな自治体があることに励まされました。今夜はいい番組を見て清清しい〜。


皆さん、ぜひ、鳥羽のおいしいカキを食べてください〜!

今日から2月の青空議会報告会。(今浦・国崎で)カキ養殖の浦村地区は、ノロウイルス風評被害で困っています。「融資は受けたものの来年もまたこんなことが起こったら…」。 どうすればよいのか…。