質問 ポイントは押えたので満足

一般質問を終えました。
5つの問題を取り上げたため、詳しく議論する時間が足りなくて…、でも、ポイントは押えたので満足です。2点を紹介します。ほんの一部ですが。


【カキ、ノリ養殖被害への対応について】 
 鳥羽の2大産業の一つである漁業は、温暖化や風評被害で打撃を受けました。
自然相手の産業であるゆえ、様々な問題が起こります。今回の被害から何を学び、今後にいかすのか…。
風評被害では「市ホームページ」への機敏な掲載で「鳥羽のカキは安心」を全国発信する、「広報とば」で、市民への消費アピール(市内カキの販売店のお知らせもする)、市職員、議員に注文表を流し消費協力…などなど、市一丸となっての漁業者支援の姿勢と体制の確立を、市長に提案しました。
市長は「不充分な点もあり反省している。今後にいかす。気づいた点は言ってほしい」と答弁しました。


ノリ養殖被害では、2月27日、商品化できない生ノリを埋めた桃取ナサの浜を私が現場視察しましたが、
まだ水産農林課は現状を把握していなかった。こんなことでいいのか、漁民の苦労に寄り添え、水研まかせにするなと指摘しました。
 運転資金が必要な漁民もいらっしゃることでしょう。課長は、融資の借り入れの利子補給対応したいと約束しました。漁業共済組合への加入促進のため、他市の状況を研究し、掛け金補助を検討しろと提案しました。南伊勢町紀北町の事例を示し検討するとしました。
漁業振興は、離島や南鳥羽の地域活性化の鍵を握っています。漁協に聞くと、この暖冬で、相差や小浜、安楽島のひじきや国崎のあらめ、菅島、相差の天草なども被害を受けています。いいのは畔蛸、千賀、堅子の青ノリだけだそうです。
市役所、議会、そして市民も消費者として漁業者を応援していかねば〜。私も、がんばらなくては…質問はいい勉強になりました


【臨時・嘱託職員さんの待遇改善について】
 ずっと、改善の問題提起をしなくてはと思ってきました。市役所が公務労働を臨時・嘱託に委ねながら、時給700円で「ワーキングプアー」を作り出していいのか…と。
 今回、質問に先立ち、臨時・嘱託職員さんにアンケートをお願いしました。
122名(正職員は435人、ほぼ4分の1)中、49名から回答が寄せられました。ほとんどが正職員と同じように勤務していると回答しています。保育所では主任も担当しています。出張所では嘱託職員1名体制で勤務しています。図書館も司書資格をもっています。市がお願いして勤務してもらっている例もあります。
 

 市は人件費削減のために、正職員を臨時に置き換えていることを認めています。それであるなら、可能な限り、待遇も正職員に近づける努力するのが前提ではないのしょうか。仕事は責任をもたせて待遇は違うでは通りません。
 世間相場はどうでしょうか。伊勢志摩管内のハローワークで調べると時給の下限から上限は781円から832円。みえ労連が独自調査した伊勢志摩管内1068社の下限は798円です。鳥羽市役所の時給700円は民間水準を下回っています。


正職員の給与は鳥羽の民間平均給与より格段に高い。自分たち正職員は平均以上で、臨時は平均以下でよいとの理由が成り立つのか。同じ労働者として、待遇改善に真摯に向き合いなさいと言いたい!
市長は、正職員との賃金格差がありすぎるとの認識を示しました。総務課長は賃金額を検討していく、臨時・嘱託職員の研修も進めていく、グループウェアも見れるようにしたい、と答弁しました。


鳥羽市は一時金が支給されるといいますが、夏で47%、冬で30%の臨時には出ません。
※時給700円は納得の上の雇用だとの声もありますが、そんなことをいったら進歩も何もない。労働者は春闘などで戦って待遇改善をさせてきたのです。