県議会が少数会派も代表者会議へ

一人会派も認め、全議員が平等・公正に職務遂行できるように議会改革を〜 
 三重県議会が8日、代表者会議の参加資格を改め、所属県議数が少ない会派も代表者会議に参加できるようにすることで一致した……今朝の新聞が報じました。 これまで5人以上の会派に限ってきたが、共産2名、公明2名などの少数会派を尊重することにしたとのこと。 さすが県議会、そうこなくちゃ! 朝から気分爽やかでした。
 
 さて、振り返って我が鳥羽市議会はどうでしょうか。 明日の午前中に会派の届出、午後から初の会派代表者会が開かれる予定です。 「いったい議会は何をしておるのか」と選挙中に市民の批判をあび、おそらく多くの議員が「議会改革」を口にしたはずです。まさにそれが試されるときです。 果たして、県議会のように鮮やかに改革のスタートが切れるのでしょうか。
 私はさっそく明日、当面の議会改革を文書提案するつもりですが。果たして結果は??
 
 過日、私は有権者の意思を反映するため、同僚議員に議会改革の一点で会派を結成しましょうと呼びかけました。ところが、いまだにイエスの意思表示はどこからも届かず。 また今期も、戸上議員は無会派(私は一人会派だと考えていますが)だからと、会派代表者会や議運、決算特別委員会、各種委員会から除外するつもりなのでしょうか〜? 

 おそらく、鳥羽市議会がよくやっていると考える市民はほとんどいないでしょう。なぜ、もっと議員みんなが得意分野で力を発揮できないのか…。やはり、議会運営の改善が必要なのです。そもそも、会派が役選もからんだ派閥みたいになってしまっているのではないかしら?もっとフリーにみんなで議論し、全議員の一致点で市長に政策提言できたら、グングン鳥羽市は元気になるのに〜。
 
 同人口規模の尾鷲市、熊野市、そして隣の志摩市に議会運営の基本を聞いてみました。感心しました。 どの議会もたえず「申し合わせ」の見直しをはかり現実にみあった改善をしています。これは県議会と同じですね。 特に議会運営委員会の姿勢がいい。全議員の意思の反映、そして、無会派・無所属であっても、差別を受けることのないよう配慮していました。つまり、すべての議員は相応の有権者の支持を得ていて、全議員が平等かつ公正に職務遂行を担うのが地方自治法の原則だからです。
 わずか人口2万3千人の市で、これだけ窮屈に会派制度に縛られている議会も珍しい〜あぁ、改めて実感した次第です。


■たとえば、尾鷲市議員定数16名で会派制度あり。でも会派はわずか2会派のみ。所属議員は4名。1名構成の党派が3つあり(自民・公明・共産1名づつ)。これがほぼ会派扱いされています。尾鷲の特色です。さて、会派にも党派にも所属しない無会派がなんと9名もいます。
議会運営委員会は7名構成。会派から1名づつ、党派から1名づつ、無会派代表が2名です。
議運のあと必ず全員協議会を開きます。従って同じ説明を2回繰り返し行うこともある。しかし、全議員の意見を反映するよう配慮していますとのこと。

■熊野市は議員定数18名で会派制度なし。議会運営委員会は6名構成です。常任委員会が3委員会あり、その正副委員長が委員です。特別決算委員会は各常任委員会からの2名代表で構成。
志摩市議員定数26名で会派制度あり。会派の種類が3つあり。交渉会派(3名以上)が2会派あり、一般会派(2名)が1会派、一人会派(1名)が3会派あります。それになんと無会派も2名います。(議会もこれぐらい自由な方が活発になると思いますけどね…私は)