安楽島の海が危ない!

 新たに19,9ヘクタールの土取計画!法の隙間をついてアセスなしの計画か! 
 皆さん、驚いたことに、新たに19、9?の土取計画が進められています。市担当課がどの場所か確認すると、従来計画のすぐ隣だったといいます。業者は違うのに、進入道路や土砂搬出桟橋などは共有するらしい、関係部局も首をかしげています。
 
 97ヘクタールの計画は環境アセスが必要です。しかし、環境アセスにはかなりの日数がかかる。昨年、事業者の「環境影響評価方法書」の閲覧が行われ、住民意見が提出されました。流れとして「意見書の写し・見解書」が市・県に提出されることになりますが、そこで止まったままです。豊かな漁場であり、恐竜が発見される可能性のある松尾層群地域、しかも、自然公園区域で一部に第三種特別地域も含れているのですから、それをクリアするアセス方法を探っているのでしょうか。
(※しかし、漁業者の皆さんによると、実際に、様々な調査が実施されているとのこと。基本調査なのか、あるいは調査の時間稼ぎなのか)  

 
 そこで、20ヘクタール以下の開発には環境アセスがいらないという法の隙間をぬって、19,9ヘクタールなどという計画を出してきた。アセスがなければ、計画は早く進みます。心配です。
 折りしも、17日、鳥羽磯部漁協といせしま森林組合が「浦村丘陵地に植樹活動」をするそうです。新聞報道によれば、県が進めている「漁民の森づくり」推進事業と歩調をあわせて実施するもので、県内で最大の牡蠣養殖産地の浦村に選定されたのだそうです。山の栄養分が川を伝って浦村湾に流れ込むよう願いを込めたといいます。 漁協はこんな努力をしているのに、その最中に、こんな近くの丘陵地での土取計画推進。 悔しいじゃありませんか。 地道な漁業者の取り組みを実らすためにも、毅然とした態度表明で、悔いを残さないようにしなくては〜。


 
<左写真はパールドーロ沿いの案楽島カキ小屋。右写真はロード挟んで反対側に広がる丘陵地。開発計画一帯です。同位置で海側、陸側を撮影>

■97ヘクタール開発計画―土砂を空港埋め立て工事に利用する。リハビリ施設や障がい者のためのスポーツ競技場、自動車教習施設、宿泊施設を建設する。 開発用地は、施設関係者に無償提供する。
用地の確保と土地造成費用を土砂の販売利益で調達する。
■19,9ヘクタール土取計画―土砂を採取する計画。採取土量などはまだ不明。