鳥羽市はまだまだ…力が…

「わがまちの憲法自治体基本条例
 多治見市の「自治基本条例」視察報告を少し紹介します。(1月16.17日の続き)
多治見市は日本一暑い町として有名な市です。きっと、冬は反対に寒いかもと着込んでいったのですが、
鳥羽市と同じぐらいでした。

 さて、「自治体基本条例」といっても、市民の皆さんには聞きなれないことばかもしれません。
実は、「わがまちの憲法」とも言われています。
つまり、自治体を健全に運営するルールを定めるものです。

 今、全国の自治体で、この条例制定が課題となっています。
その背景には、2つの問題があります。
まず、地方分権自治体の自己決定・自己責任がすすんだこと。地域のことは地域が決めて責任を負う社会になる。
次に、国と自治体の苦しい財政状況です。そして、一方で、少子高齢化への政策がますます必要になる。
最小経費で最大効果が求められ、自治体は政策の見直し発展や選択が問われるようになるのです。


 多治見市では、条例の目的が市民自治の確立を図ることであること。そして、市民が主権者であること。
市の役割は市民の厳粛な信託により市政を運営し、よりよい地域社会の形成の一部を担う、などを総則で定め、
「市政の原則と制度」を明らかにしています。
具体的には、関連各条例で定めています。情報公開条例、行政手続き条例、権利救済制度、市民投票制度、公益通報者保護制度など市政全般にわたる手続条例と、各政策分野別の基本条例です。
多治見市では、市民参加の勉強会と地区懇談会を何度も重ねて制定への大きな流れをつくりました。

 
 視察で痛感したことは、条例はただ立派な条文をつくればよいという性格のものではないということ。
行政・議会・市民三者の確かな土台と市民レベルの機運が必要です。鳥羽市はまだまだ…力が。
議会の課題として視野に入れ、さらに勉強していきたいと思います。



市民の森公園のお猿さん なんともシャイ… 
 カメラを向けると下向いてこの調子