地球温暖化対策も大事だけど、住民の命と安全が第一優先

行者山風力発電の中止を求める!!!
   守る会、地元町内会、日本野鳥の会支部会員、そして市議会議員7名が―  


<こんな山のてっぺんに建設されたら、地元住民は危険にさらされる…>
 
 行者山風力発電事業を展開しようとした鳥羽ウインドファ−ムは、地元町内会はもとより、市民と多くの市議会議員の反対を受けて、一昨年、国への許可申請をしたものの許可が下りませんでした。

 環境と住民の安全を無視したあまりにも無謀な計画ゆえ、当然、業者は事業計画を断念したものと市民の多くは思いこんでいたのではないでしょうか。
議会もそうでした。


 ところが、ところがです。今度は「ユーラスエナジージャパン」(東京都)が、この事業を行いたいとしていることが判明したのです。
「鳥羽の自然と環境を守る会」(中村徳次郎会長・川村晴彦事務局長)は、7日夜、この会社に対し、反対理由を説明し、計画断念を求めるための懇談会を開きました。地元町内会の役員さん方、日本野鳥の会支部会員さん、そして市議会議員7名が参加しました。


「風化蛇紋岩の土質は不安定で崩落も起こっている、あまりにも危険な山だ」
低周波音、騒音の被害が出ることは明らかだ」
「地元住民や議会の反対で国の許可が下りなかった。なぜ、反対を押し切って、またやろうとするのか」
「国立公園地域だ。鳥羽の観光にも、市民のとっても大切な環境だ」
「渡り鳥の飛来コースだ」
「落雷多発場所だ」
「全国で、常に風力発電事故が発生している。「ユーラスエナジージャパン」の事故もある。いくら大丈夫といっても事故は否定できない。なぜ、私達は怯えて暮らさねばならないのか」
「建設予定地から寺谷地区、落口地区の人家までわずか4〜500メートルだ。こんな危険なところに建設されてはたまったものではない」
「反対市議は7名にとどまらず、すでに反対表明は過半数を超えている。それでもやるのか。断念すべきだ」
…等々。


 市議7名全員を含めて、参加者みんなが中止を求めて発言しました。鳥羽の環境、住民の安全、市の利益(事故による人命への影響や山家事、倒産による放置などのリスク回避)を守る立場で…。頼もしい同僚議員たちでした…。こうでなくちゃです。力をあわせて市民負託に応えたい。


 「ユーラスエナジージャパン」社の出席者は、事業は実施したい。互いに理解しあえることもあると考える。しかし、あくまで地元が反対ということであれば、それを無視してやるということではない。今後、検討し判断したい、と。


今後も、一致して計画中止を求めて力をあわせていこうと心を一つにしました。


事故があいつぐ風力発電、人家近く、危険なところには作るな!!

 さて、こんな折も折り、またまた、風力発電事故のニュース(毎日9日付け)。今度は静岡県東伊豆町です。「CEF伊豆熱川ウインドファ−ム」が所有する風力発電機10基のうち2基の羽根が折れる事故。強風か落雷の可能性があるとのこと。びっくりしたのはその写真です。すぐそばに人家が写っています。問い合わせたところ、その間、わずか350メートル。もちろん、付近住民は建設に反対してきました。


 「やはり、わたしたちの心配していたことが現実に起こった。怒りを覚える。不安だ」…地元テレビではインタビューで住民の声を紹介しているそうです。
地元同意が不可欠ですが、この地域は別荘地で、定住者もいるのですが町内会に所属していなかった。そのため意見反映が図られなかった経緯があるらしいです。


 行者山風力発電も、事故は起こると仮定するのが普通です。地球温暖化対策も大事ですが、まず、住民の命と安全が第一優先です。事故のたびに痛感することです。


クマタカも発見されています>