鳥羽小保存請願 常任委員会審議 その1

鳥羽小保存請願
  議論の土台になる事実は何も明らかにできなかった――! 
          28日の文教産業常任委員会


28日、鳥羽小保存請願に関する文教産業常任委員会を傍聴しました。
市民請願の負託に応え得る議論の展開をひたすら願って…。


冒頭、3月議会での委員長報告が紹介された。
「鳥羽小学校現校舎保全活用についての請願について審議した結果、
現校舎がどれだけ危険で、
どれだけ文化的価値があるのかという正確な情報や、
残すのであればどれだけ維持管理費がかかるのか、
また管理責任の部分など、
議会としても十分時間をかけて議論をする必要があるということから
継続審査とすることで合意がされました」


それで、てっきり、委員会がこの報告の結論を得るために専門家の意見を聞いた結果が披瀝され、
そこから議論が始まるのかと注目した。
ところが、何もなし。
まるで、3月議会のままだ。
愕然とした。


そもそも、委員会は専門家の意見を聞いていなかった。
それどころか、この間、鳥羽小同窓会が主催した二回の見学会にも参加しなかった議員さえいた。
(23日、一級建築士高橋徹先生、27日、近代建築史・学術博士川島智生先生)
では、参加しない議員は独自に「どれだけ文化的価値があるのか」調べたのか。
そんな分析は何もなかった。


自ら出した委員長報告です。
まず、各議員の勉強・研究の成果をもちよる。共有し、精査し、議論する。
それを聞きたかった!!
請願人も市民傍聴者も同じではないでしょうか。
鳥羽小保存についての判断基準を求めて傍聴された方もいるのではないでしょうか。


感情的意見表明なら誰だって簡単にできる。
議会の役割とは何なのか。
事実の収集と確認、分析、それを土台にした議論ではないのでしょうか。


私はこの請願の紹介議員の一人です。
3回シリーズでお伝えしていきます。