お金の問題ではない。心の問題なのです。

「がん検診、対象を74歳以下に限定する理由は何なのか」―怒りのご一報

 
 「広報とば」16日号といっしょに「検診のお知らせ」が入りました。
胃がん、大腸がん、前立腺がん、肝炎ウイルスの検査の4種類です。
 「私もさっそく受診しなくちゃ」そう思われた方も多いことでしょう。
この事業は、市が実施している「がん発見のための施策」です。
過去、検診で命拾いされた市民も少なくありません。


ところが、です。
胃がん、大腸がんとも40歳以上のすべての市民が対象なのに、
前立腺がんだけは、74歳以下という制限が記載されています。


それで、ご覧になった方から「対象を74歳以下にする理由は何なのですか。75歳以上は検診を受けなくてよい、市がそう考えているということですか。きちんと納税義務を果たしている高齢者に対して失礼ではないですか」…怒りのご一報が寄せられました。

まさか、実は私も気づかずにいたのです。
当の、お知らせチラシを見ました。おっしゃる通りでした。
74歳まで無料、75歳になった途端「有料」。
悪名高い後期高齢者医療制度と全く同じではありませんか。


議会終了後、健康福祉課へ直行。
「いったい、これはどういうことなの!」
課長もいろいろ説明しました。関係機関とのいきさつもあったようです。
さすがに担当課も、高齢者の感情を逆なでした行政の至らなさは反省しているようでした。
「改善策を検討いたします」。


そうでしょうとも。
結果を、注進してくださった市民の方へご報告しました。
胸の支えがおりた、と喜こんでみえました。
市の配慮が足りず、心ならずも不愉快な思いをさせてしまって…。
笑顔でこそ過ごしていただきたいのに。


お金の問題ではないのです。
心の問題なのです。
それを忘れてはいけない。