各団体と懇談

党派を超えて湧き上がる共感…
     燃油高騰問題等共産党視察団が鳥羽市へ 

 31日、共産党の燃油高騰問題等調査団の一行が鳥羽へ。朝9時から午後4時まで6団体と懇談。欲張って計画したため超過密スケジュールに。昼食休憩もわずか30分でサービスアイスクリームも食べはぐれ…なんてことに。でも、どこでも、来訪を歓迎していただき話が弾みました。お世話になった皆様に感謝申し上げます。
 今、弱肉強食の「構造改革」がもたらした痛みがどの分野でも噴出しています。いったい、この先、日本はどうなるの〜と思うぐらいです。この間違った道に対決してきた共産党の立場と、皆さんの思いが響きあう…そんなひとときでした。党派を超えて、湧き上がる共感…、国民が新しい政治の中身を探求する、そんな時代が始まったのかも。
  佐々木さんと瀬古さんは、「中身の濃い一日だったね。勉強になった。国政の場で、鳥羽の皆さんの願いを伝えたい」と語っていました。
 さて、最後の締めは鳥羽駅近くの「赤福氷」。涼をとって視察終了。(写真がうまく入らなくて…。佐々木憲昭和議員と瀬古由起子元議員のホームページをご覧ください。名前検索ですぐ出ます)



鳥羽磯部漁協
◆鳥羽磯部漁協は三重県でも3番目に大きい漁協です。燃油高騰によって漁師さんの廃業が出れば、漁業だけでなく漁村集落の維持さえ心配です。党派を超えて鳥羽の漁業と日本の食糧を守りたい、そんな思いで訪問しました。
 「政府の緊急対策が打ち出されたが、省エネなど条件がいくつもある。もっと鳥羽の漁師が使いやすいものになればと思う。しかし、わたしらはただ国の補助がほしいわけではない。国が食糧政策の根幹として漁業・農業を位置づけてほしい、それが一番の願いだ。農業の水田による国土保全と同じように漁師は国境や海上で国の安全を守っている。費用対効果を言うのなら、漁師の防衛、防犯の役割も見直してほしい」と組合長、常務さん。
 思わず、憲昭さんが「組合長さん、共産党の考えとほとんど一致します!」と。


鳥羽商工会議所
◆鳥羽商工会議所会頭、役員さんと率直、ざっくばらんに懇談。「鳥羽をよくせなあかん。どうすればよいのか。何党でもいい。共産党員市長がどんなまちづくりをしているのか、実績や取り組みを知りたい。資料がほしい。このままでは、鳥羽から産業がなくなる」と危機感を表明。燃油高騰は業者にとって死活問題です。


鳥羽商船高専
◆鳥羽商船の学生の親から瀬古さんに「船乗りにないたいと夢をもって入学したけど合併縮小されるらしい」と不安の声が寄せられ今回の視察となりました。学科長・総務課長さんが、商船と海運業界は本来こうあるべきではないか、熱い思いを語ってくれました。
商船(商船学科1と工専学科2)は就職率百%が魅力の学校と聞いていましたが、実はそれは陸上のことで、肝心の海上、船員の就職は困難。海運業界は20年来の不況続きで、賃金の安い外国人船員を雇用してコスト削減を図ってきたからです。以前は航海実習で世界一周が魅力で学生が集まってきた。しかし、今ではハワイ程度。 全国に工専は55校のうち商船は鳥羽を含めて5校だけ。しかし、国の再編で工専は一県に一つの方向。船員希望の日本の若者が希望をもって学び、就職できるー海運業の健全な方向を国が示して欲しいと。商工会議所との産業連携、夏休みロボットつくりなど地域連携…市にとっても大事な商船です


鳥羽水族館
◆スナメリの権威である鳥羽水族館の館長にお話を伺いました。東海3県を駆け巡る佐々木さんと瀬古さんは、愛知でcop10が開かれることもあって環境分野の活動も多く各地の水族館などで専門家から学んでいます。館長さんの味わい深いお話や、天然記念物「ネコギギ」に初対面したり、ジュゴンに手を触れたりと貴重な懇談のひとときでした。


鳥羽市
◆市長を表敬訪問。「定期船や漁業の問題など燃油高騰が痛い。住民の顔の見える自治体はみんなの暮らしを守ってがんばらざるをえない。国の支援が必要です」と。


市定期船課◆燃油高騰は離島住民の足、定期航路を直撃しています。一昨年は国の1月補正で1100万円、昨年は5200万円の補助で凌ぎました。しかし、今年はどうなるか、厳しい現状にあります。燃料費は平成15年―19年比較で約2倍増。平成20年度4月時点のA重油単価89円が7月には118円です。今年は前年比較で5000万円増の見込みです。「離島の暮らし向きを思えば船賃値上げは到底できず、ぜひ、国民、県民が暮らす離島としての位置づけで国の支えを」と。