質問と答弁、私の思いやら…

 質疑準備と演説会お誘いでそわそわ状態の連休です。さて、質問の要旨を紹介します。テーマは紹介済みなので、質問と答弁のポイント、私の思いやら…をお知らせします。


【公用車質問】
「公用自転車の導入をはかりたい」
 
 諸物価値上げは市民の家計を直撃しています。市民は必死に節約しています。ガソリンが高騰し、主婦の井戸端会議でも、うちは普通車を軽に変えた、軽からバイクに変えた。通勤を近鉄やJRに変えたと話題になっています。
 では、鳥羽市役所はどうか。公用車に限っていえばそんな動きはまったくありません。
 市民は毎日市の公用車に街中で出会います。「大きな車に大勢乗って何度も往復している。軽にするとか、一人で用を足すとか、工夫できないの」「近いところは自転車で行けばいいじゃないの」こんな声がありました。
 

 
 早速、運転日誌を調べました。びっくりです。たとえば、教育委員会の例。目と鼻の先の幼稚園、体育館に行くのにも公用車で行きます。平成19年度だけで、公用車3台の使用回数は1952回、そのうち、1キロ圏内160回。2キロの本庁への移動623回。実に使用回数の半数近い数字です。なぜ、自転車を使わないのか。公用車を一台減らせば100万円の経費を削減できるのです。
 本庁も同じです。佐田浜や郵便局、中の郷、銀行なども公用車で行きます。仮に教委なみに3分の1削減できると計算すると、公用車18台が削減でき、少なくみても2000万円の節約ができます。

 
 実は、公用自転車・バイクの導入提案は、職員の一口提案制度で4件もあがっていたのです。いつか。昨年の9月です。なぜ、すぐ取り入れないのか。一年もそのままです。少なくてもガソリン高騰の直後には着手して当たり前ではないでしょうか。
 隣の伊勢市はどうか。視察しました。伊勢市では8年も前に公用自転車を導入しています。2キロ以内なら自転車です。放置自転車を清掃センター職員が修理したものです。担当者は、ガソリン代の節約、排気ガスの削減、経費の縮減、職員の運動にもなって健康にもよい、一石何丁にも役立っていると言っていました。 職員からも好評だそうです。
 市長は 「戸上議員のご質問は納得できるところが多い。公用自転車の導入も職員から提案がありながら放置していたこと、申し訳なく思います。導入をはかりたい」と真摯に答弁しました。


雇用促進住宅廃止問題】
「最大限、努力したい」
 自公内閣が決めてしまった雇用促進住宅の廃止。鳥羽市でも今年12月に立ち退きを迫られている居住者がいます。購入検討をしない市が多いなかで、鳥羽市は値段交渉をして80戸の市民の居住権を守りたいとの基本姿勢です。これは評価できます。国の責任放棄のとばっちりが市に及んでいる事態です。応援する立場で質問しました。事前の調査で1、建設の経過と、2、国の新しい変化が明らかになりました。 
 

 1、−35年前、建設用地3716平方メートル、1126坪。公社の所有地を市が3372万円で買い、それを市が事業団に1380万円で売却した。坪3万円で買い、1万円で斡旋。ただに等しい無償提供なみにした。この間の家賃収入はざっと4億2千万円にもなる。耐震診断、補強未実施。
 

 2、−採算の要求にもかかわらず機構側は参考金額を提示せず、担当課は困り果てていました。そこで、厚労省にこの事態を伝え、善処を求めたところ、厚労省は驚きを隠さず、機構側に伝えますと回答。また、全国の居住権を守る運動のなかで、前倒し廃止を決めた当時の安倍自公閣議決定は動かないが、退去の延期猶予と、全雇用促進住宅で説明会を開催するとの見直しがはかられました。定期契約者も退去困難な場合、平成22年11月まで入居できるようになりました。市長は「最大限努力したい」 と答弁しました。
私も市視察をした佐々木憲昭議員、瀬古由起子元議員と連携してがんばります。


学童保育の充実について】
「たんぽぽ学童保育をぜひ訪問したい」 
 子育て支援が一歩一歩進んでいます。ところが遅れているのが学童保育です。土も草もない猫の額ほどのコンクリート地面で、ネットに囲われて遊んでいるたんぽぽのこどもたち。父母は要望書も提出し、広いグラウンドで遊べる安楽島小への移転を切望しています。
 

 ネックは学校の理解です。福祉では限界があります。所管の教育長のリーダーシップが求められているときです。教育長は夏休みには北校舎(図書館、工作室の棟)で対応すると答弁。問題は通年です。市長は私の提案に「たんぽぽ学童をぜひ一度訪問したい」と意欲を示しました。子育て支援は木田市政の柱、たんぽぽの実態をみて、きっと、解決策が進むことでしょう。


 加茂小学校は空き教室活用、新築時の対応を検討していくと答弁がありました来年4月、エンゼルクラブが旧鳥羽幼稚園から、堅神の新鳥羽小に移転します。そのため、今、加茂小から市の移送サービスでエンゼルに通っている子たちの、父母の迎えがますます遠くなってしまうのです。
「とばっこプラン2」では来年4月実施になっています。空き教室はあります。
関係者の理解を得ることが大事になっています。