「道の駅なおしま」2

「今の桟橋でいい。港湾センターの建て替えでよかったんや!」…離島の声

「何のためのマリンタウン事業なのかが問われる、活用しなくてはならない」…役所の焦りの声

公共事業の順序が逆さま!!
 


 ■マリンタウン事業のこれまでと現在、そしてこれから。
いやがうえにも考えさせられる視察でした…。
そもそも、「マリンタウン事業は港と背後陸地の一体的整備をして、市民と観光客が行き交う魅力的な集い空間の創造による海の玄関口の形成」をめざしていました。
港湾事業としては旅客船埠頭が売りでした。


しかし、年に数回しか寄港しない豪華客船バース建設の費用対効果に市民の批判と疑問が噴出。
そこへ渡りに船として登場したのが中空へのアクセス港としての活用策でした。
私の議会質問に、当時の担当課長が、県下の獲得競争があるが鳥羽港は絶対アクセス港して認められますと、根拠もなく胸を張っていたことを思い出します。
しかし、それもすぐ破綻。
そして、相前後して定期船の桟橋が当初予定の港湾センターから新ターミナル桟橋へと計画変更。
 

 ■ターミナル建設も、当初は港湾センターで営業中の民間会社と共同で実施予定でしたが、
民間会社が見送り。市単独での建設となったものです。
では、ターミナルビルへは入居するのかというと、いまだ明確な回答はありません。
やはり、定期船も同じですが、現在より駅や駐車場から遠くなる、人の流れが乏しくなるのですから、民間会社としては営業面からシビアになるのは当然といえるかもしれません。


港は立派にはなったけど、肝心の利便性が低下したのです。
「私らは今の桟橋でいい。港湾センターの建て替えでよかったんだ…!」離島住民の声です。
「何のためのマリンタウン事業なのかが問われる、活用しなくてはならない」
役所では焦りにも似た声がもれる。
つまり、公共事業の順序が逆さま!!
 

 ■マリンターミナル建設に伴う現港湾センターの方向性が差し迫った課題となってきます。


ターミナル 事業費の圧縮など5点を提案します


 ■さて、視察を通じて私が市当局に提案したいことは5点です。
1、事業費の圧縮。機能の絞込み。
2、離島住民の生活の利便性の確保。
たとえば、屋根の下で、バス・送迎車・福祉車両の乗降、車の待機などができるように配慮した設計。
3、観光客が待ち時間を楽しめる機能にも配慮。
みやげ物、喫茶店に鳥羽らしさを。現港湾センターの話題性のある展示などを継続。


4、周りの自然、景観とマッチするシンプルで軽やかなデザイン。
5、かもめの散歩道からターミナルまでの動線を、海・海岸線の魅力で引き立たせる。

(これは、実はマリンタウン特別委員会での内藤広教授の発言の受け売りです。
人は、海・海岸線の魅力で集まってくる。マリンタウンの全体計画はいろいろ難しい面があるが、
とりあえず、この基本を確保しておくことが肝心だと。
昨年の伊東市の視察で私も実感。こんなとき時だからこそぶれないこと。
海・自然の美しさと交通の便)



<再開発事業で新設された直島行き小型旅客線乗り場>
私が注目したのは覆うような形のシェルター。雨風凌ぐ配慮が感じられます。
鳥羽の高くて風除けにもならない新シェルターとは大違い。
県に対して、議会も市も改善を求めています!


鳥羽市