「議員歳費」について私の考え

議会は、6月の期末手当を0,1ヶ月カット
 毎日議会に詰めて勉強もし、市民の意見も聞き、政策提言していく―
   いま求められる議会の姿ではないでしょうか。


臨時議会が終了しました。
今日は「掲示板」にもご投稿いただいています「議員歳費」について私の考えをお伝えします。
この議会に人事院勧告に伴う職員の6月の期末勤勉手当を0,2ヶ月カットする議案が上程され、
それに対応する議会の見解が求められていました。
結論として、議会は、6月の期末手当を0,1ヶ月カットすることを決めました。


私自身、皆さんのご意見を聞かせていただき検討してきました。
若い一般職員の手当カットを踏まえて、議会はどうなのか。
こういう感情的な問題も無視することはできません。当然だと思います。


■しかし、県下の14市を見ても、職員の平均給与は32万〜35万円でほとんど差はありません。
人口規模が大きくても小さくてもあまり差はないのです。鳥羽市は32万1500円です。


ところが、議員報酬は、最も高い四日市市は58万9千円、
最も低いのは尾鷲市の32万1千円。鳥羽市はその次に低い33万7千円です。
(※最新の決算カードによる)


こういう事実と、一般職員のカットという両方を見据えて、
私は、現時点では、妥当なところに落ち着いたのではないかと思います。


■もちろん、職員給与と議員報酬は同じではありません。
全国議長会は「報酬」ではなくて、国会議員のように「歳費」にすべきだと提言しています。
つまり、「報酬」は審議会委員などと同じ扱いで、会期中の出席等に対しての報酬。
しかし、「歳費」は、年間議員活動費と生活費を含みます。
地方分権がすすむなかで議会の役割が増大し、とても会期中だけの活動では
間尺にあわないのが現実です。
毎日、議会に詰めて勉強もし、市民の意見も聞き、政策提言していく―
それがいま求められる議会の姿だと私は思います。
本来、兼業などできないと思うのです…。


■「議員報酬を決める基本は何か」…考えました。 それは、
議員が、どれだけの量と質で市民付託に応えようとするのか、
また、市民は議員にどんな活動を期待するのか。どこまで求めるのか。
これに尽きると思います。
議会基本条例策定のなかで議論を深めていくべき問題です。


しっかり働いてそれに見合う報酬を望む議員がいる一方で、
日頃、議会改革に熱心でない議員が、市民に批判されるより報酬が少ない方が気楽や…
そんな思いがあるとすれば、それは市民の利益に反し
議会の存在意義を自ら低めることだと私は考えています。