決算委員会の審議中

決算認定(予算執行の監視)は
    市民付託を受けた議員の重要な仕事です!


議会は一般質問、質疑、常任委員会を終え、今、決算委員会の審議中です。
私は、昨年から決算委員会が全委員による構成になったことで初めて正式参加の道が開かれ今年で2回目です。「市民目線に立った決算審査とはどういうものか」…学びつつ考えつつ委員会に臨んでいます。
 「いったい決算認定って何なの?」市民の皆さんのなかには馴染みのない方もみえるかもしれません。私がいつも手元に置いている「ぎょうせい」出版の「地方議会運営辞典」から紹介しますと、以下の通りです。大いに参考にしているところですが、なかには軸足が定まらない課幹部もあり現実に愕然とします。決算は予算に反映されべきものですし、是正すべきものは早急にやるべきです。
 

■長は、監査意見の審査意見を付けて、次年度の当初予算を審議する議会までに、決算を議会の認定に付さなければならないものとされている。(自治法233条)
 これは、予算が当該会計年度の歳入歳出について予定的見積もりであるため、この執行段階においては、当初の予測そのままに必ずしも執行運営されていくものとはいえず、また、歳入歳出予算のうち、議決対象となるのは、款、項、目、節のうち款、項に限られており、具体的事業内容については、広く執行段階に任されていることなどから、歳入歳出予算の執行の実績、結果について、改めて議会に批判、監視の機会を与え、当該地方公共団体の財政運営の適正を期すこととしているからである。
 したがって、決算認定に当たっては、議会として、法令、条例、規則等関係法規に対する適合関係、計数的正誤等にとどまらず、過去の財政運営を通じて問題点を発見し、将来の財政運営にこれを反映させるといった視点からの検討も期待されているものといえる。


■決算審査に当たっては、1、前年度決算との間に不一致点がないか、2、予算審議段階で明らかにされたところと実際の執行結果はどうか、3、期待された行政効果は達成されたか、4、歳入欠陥,不用額の原因は何かなど、幅広い検討が望まれる。
また、単に法令や条例、規則等の違反のみならず、当不当の指摘判断もされるべきであり、当該年度限りではなく、広い視野、将来の展望に立った総合的審査を心がけなくてはならない。