定期船もバスもどちらも大事です

生活の足、公共交通〜
   定期船だけ問題というのは不公平ではないですか!


 毎年の決算委員会で、定期船の運賃を上げるべきだ、いや上げるべきではない、こんな議論になります。今年は、百年に一度という経済危機で市民の多くが苦しい暮らしにあえいでいます。それで、まさかと思っていたのですが、やっぱり議論になりました。
 思わず、離島の奥さん方の顔が目に浮かびました。
離島に行くたびに、多くの女性から「定期船運賃をこれ以上上げないで。そういう話になるだけでも私らは不安になる」。子育て中のお母さんからは「島で子育てできるよう運賃を下げてほしい」という訴えをいただくからです。離島住民の経済格差という問題もあります。つましい暮らしをなさってる方も少なくないのです。


そんなに「離島航路」は市のお荷物なのかなぁ…と私は思います。離島あっての鳥羽ではありませんか。
神島や答志など鳥羽の漁村の魅力を全国発信してくれています。


 市の財政負担が重いと問題視されますが、肝心なのはその根拠です。
今年の決算書では市の繰入金1億2千万円とあります(赤字に対して、国、県が補助し、その残りを市が補てんする仕組みです)。だから、議員がそれだけみたらすごい負担だ、ということになります。でも、よく調べると、その80%を、国が特別交付税で手当てしているのです。


 議論するなら「費用対効果」をきちんと精査するべきですね。もちろん、「効果」は離島住民の生活と通学、通勤の足です。
 もともと国が赤字の全額を補てんしていましたが、旧政権下で削られ全国の離島が困り果てて毎年陳情を続けているのが現状です。新政権になりました。国の基準を実態にみあったものにするよう働きかけることこそ、今一番大事なことだと私は考えます。皆さんはいかが思われますか?


定期船もバスもどちらも大事です。
しかし、いつも問題にされるのは定期船会計。これでは不公平ですよね。
船もバスも守るために、行政と議会がいっそう財源づくりに力を入れなくては。
私もがんばりたい!