国民健康保険、近隣市町の話(1)

南伊勢町では国基準にさらに1億円を国保会計に繰り出し!!


国民健康保険の件で、南伊勢町の手塚議員から
12月議会の面白い話を聞きました。


南伊勢町では20年度予算で「国保税の大幅値上げをしなければ会計が成り立たない」と、町が値上げを提案してきたため、議会は大議論となりました。
そのとき妥協点として、こんな苦しい経済状況なのに町民だけが重い負担というのでは納得できない、
町も痛みをわかちあうべきだとなりました。
それで、国の基準に上乗せして、さらに一般会計から国保会計に1億円を繰出すことを条件に15%の値上げを承認しました。議会にとって苦渋の決断だったそうです。


ところが、ところが、決算委員会審議で
町民の国保税値上げだけをして、町の1億円は入れていないことが判明し議会が紛糾。
しかし、新町長が、急遽幹部職と相談し今後の補正で1億円を繰り入れし清算しなおす、議会・町民との約束は守ると言明し、一件落着となったとのこと。


議会で真剣に議論してきたことが生かされた、当局もすぐ是正した、町民との約束が守れて議会もほっとしたよ、との話でした……。議会のあつ〜いチェック力が伝わってきますね。


会社の健康保険は労使折半のため収入の4%程度、しかし、全額自己負担の国保税はその倍、8%と指摘されています。もともと、負担の重いのが国保制度です。行政と議会の説明責任は重い、デス。